Netflix「嵐の中で」を考察!3つの世界の謎や伏線を徹底レビュー!【ネタバレ含】

Netflix「嵐の中で」を考察!3つの世界の謎や伏線を徹底レビュー!【ネタバレ含】

今回はNetflix映画「嵐の中で」を考察したいと思います。

25年前に死ぬ運命にあった少年の命を救った主人公が、

世界を変えてしまうというSFサスペンス映画です。

3つの世界の謎や伏線について迫りたいと思います。

ネットの考察や意見をまとめたものですので公式発表などあれば記事の編集を行います。

目次
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「嵐の中で」をネタバレ考察

1つ目:「嵐の中で」の3つのルールは?

パラレルワールド系のSF映画を観る時には、

その映画のルールを把握することが大事です。

ルールがわからず理解しようとすると混乱してしまいます。

ルールを知ることで、複雑なストーリーでも理解しやすくなるでしょう。

「嵐の中で」で把握しておきたいルールは以下3つです。

その1:元の世界の記憶があるのベラだけ

https://chameleon-snake-movies.com/mirage_2018/

この映画では、元の世界の記憶があるのはベラだけです。

体がタイムトラベルするのではなく、

意識だけがタイムトラベルする感じですね。

他の登場人物は、その世界での記憶しかありません。

その2:ベラは人に触れると記憶がよみがえる

ベラは元の世界の記憶があっても、

変化後の世界での記憶はありません。

しかし人に触れることで、

その人との過去や様々な記憶が断片的によみがえってきます。

ベラに触れられた人のほうは、特に変化はないようです。

その3:元の世界と接触できるのは同じ状況が再現できた時

少年ニコから未来の女性ベラの存在を聞き、

それをもとに小説を書いたというカレン・サルドン博士。

彼女の説が、この映画のタイムトラベルのルールとなります。

博士の説によると、元の世界と接触できる可能性があるのは、

天候を含めすっかり同じ状況が再現できた時とのこと。

ベラがその話を聞いた時、ちょうど25年前と同じような嵐がきていました。

25前と同じなら嵐が続くのら72時間。すでに53時間経過していたため、

残されたリミットは「19時間」となりました。

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2つ目:3つの世界が存在する

https://xn--u9j1gsa8mmgt69o30ec97apm6bpb9b.com/2020/05/21/mirage/

「嵐の中で」の映画には3つの世界が存在します。

わかりやすくするために、世界ABCで説明します。

世界A

物語のはじめの世界を世界Aとします。

主要キャラクターの状況は以下になります。

ベラ:
・ダビドと結婚し、娘グロリアと暮らしている
・外科医になることは諦め、看護師として働いている

ダビド:
・ベラと結婚し、娘グロリアと暮らしている。
・元カノのグロリアと浮気している

ニコ少年:
・隣人アンヘルが妻ヒルダを殺した現場を目撃
・逃げる途中で車にひかれて死亡

アンヘル:
・隣人クララとの浮気現場を妻ヒルダに目撃されてしまう
・包丁をもったヒルダと揉み合いの末に、殺してしまう
・その3ヶ月後に自殺
・自分の食肉処理場の地下に妻の死体を埋めるつもりだったこと明かしていた

世界B

ベラが死ぬはずのニコの命を救ったことで、世界Bになります。

登場人物の状況も大きく変わっていました。

ベラ:
・ダビドと結婚しておらず、娘グロリアも生まれていない
・病院一の脳外科医としてのキャリアを築いている
・大人になったニコ(=レイラ警部補)と出会い、結婚していている

ダビド:
・ベラと結婚せず、元カノのグロリアと結婚している
・ベラの同僚看護師と浮気をしている

ニコ少年:
・ベラの忠告を聞いたことで車にひかれなかった
・しかし、その後気になってアンヘルの家へ忍び込み、アンヘルが妻の死体を解体するところを目撃
・証拠になる時計を盗み出すも、泥棒したことになり謝らされる
・未来の女性ベラの存在を信じてもらえず精神病院に入れられていた
・その後、見事ベラに再会することに成功し、結婚する

アンヘル:
・隣人クララとの浮気現場を妻ヒルダに目撃されてしま
・包丁をもったヒルダと揉み合いの末に、殺してしまう
・ヒルダを食肉処理場の地下に埋め、隠蔽に成功
・クララと再婚し、楽しく暮らしている
・しかし、世界Bのベラに死体の場所を明かされ、第一容疑者となる

世界C

3つ目の世界は、ベラが自ら命を落とした後の世界です。

レイラが少年ニコに接触し何か伝えたことで、

Aとは違う世界が生まれました。

ベラ:
・ダビドと結婚し、娘グロリアと暮らしている
・ヒルダの死体を掘り起こし警察に通報
・世界Cのレイラ警部補と会う

ダビド
・ベラと結婚し、娘グロリアと暮らしている
・元カノのグロリアと浮気している

ニコ少年:
・ベラの忠告を聞いたことで車にひかれなかった
・未来の女性ベラに執着することなく、アンヘルにも関わらず生きてきた
・刑事となり、世界Cのベラと会う

アンヘル:
・隣人クララとの浮気現場を妻ヒルダに目撃されてしまう
・包丁をもったヒルダと揉み合いの末に、殺してしまう
・ヒルダを食肉処理場の地下に埋め、隠蔽に成功
・クララと再婚し、楽しく暮らしている
・しかし、世界Cのベラに死体を掘り起こされる

このように、世界A→世界B→世界Cへと変化することで

主要4人の登場人物の運命が変わっていくところが

この映画の面白さです。

さらに、

・アンヘルの浮気相手であるクララ
・クララの息子であり、ベラの友人であるアイトル
・ダビドの浮気相手のウルスラ

などの登場人物の運命も変化していきます。

群集劇として楽しめる作品でもありました。

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3つ目:7つの伏線

さらに「嵐の中で」の面白いところは、

たくさんの伏線が出てきて、どんどん回収されていくところです。

ここからは伏線と思われる7つのネタをご紹介します。

その1:72時間 

この映画は、

積乱雲が出現し72時間は居座り豪雨をもたらす

というナレーションから始まります。

さらに、25年後は、

激しい豪雨が72時間続くと予想される
25年前の1989年にもよく似た嵐がきた

というニュースが流れます。

カレン・サルドン博士の説により、

パラレルワールドを繋ぐためには

天候を含めすっかり同じ状況が再現できた時とされます。

この「72時間」の描写が、

少年ニコとベラの世界が繋がったことへの裏付けになりますね。

さらに、ベラが元の世界に戻るためには、

この「72時間」がタイムリミットになることへの伏線にもなっています。

その2:元カノの写真

世界Aににて、ダビドが荷物整理していた本の間から、

元カノ・ウルスラと映っている1枚の写真が出てきます。

ベラは以前ダビドがウルスラと付き合っていたことは知っていたため、

特に気にしていない様子。

しかし、このウルスラはちょっとしたキーパーソンになります。

・世界AとCではダビドの浮気相手
・世界Bではダビドの結婚相手

このようなウルスラを存在をインプットさせるための

伏線だと思われます。

その3:アラベスコのマッチ

世界Aにて、ダビドのズボンのポケットから

「アラベスコ」と書かれたマッチが出てくるシーンがあります。

きっとダビドは禁煙中だったのでしょう。

ベラはまたタバコを擦っているのか疑います。

ダビドはもう吸わないからと、

窓からマッチを投げ捨てるのでした。

このマッチも世界B、Cに登場する伏線と言えるでしょう。

世界Bでは、ベラの同僚との浮気現場をおさえた時に、
「アラベスコ」のマッチがそこにあった

世界Cでは、ベラは夫の浮気の事実が変化しているか確認するために
庭に「アラベスコ」のマッチのマッチがあるか探す。
マッチがあったので浮気確定。

このように、すべての世界に「アラベスコ」マッチが出てきました。

その4:レイラ警部補からニコのシーンに変わる演出

この映画の一番のどんでん返しは、

レイラ警部補が少年ニコだったということです。

これを暗示してる伏線として、レイラ警部からニコへ変わるシーンの演出が挙げられます。

レイラ警部補の登場シーン。
ベラの話を親身になった聞く場面。
話が終わったところで場面が変わり
少年ニコのシーンになる。

次のレイラ警部補の登場は、
ベラが一人に勝手に手がかりを探しに言ってしまうシーン。
ここでも、レイラ警部後のアップから
ニコ少年のシーンになる。

このように、レイラ警部補のシーンの後にすぐニコのシーンに変わるところも、

レイラ警部補=少年ニコの伏線の一つではないでしょうか。

その5:ヴァルピネダ駅の標識

この映画では問題となるのが、

少年ニコはどうやってベラに出会うことができたのかということです。

これを知る伏線となるのがヴァルピネダ駅の標識です。

テレビ画面で少年ニコとベラが会話した時に、

ヴァルピネダ駅の標識が部屋に置いてあることに触れます。

そして、ベラは

・この看板を夫ダビドと盗んだこと
・ニコの隣人のアイトルが、ベラを夫ダビドに紹介したこと
・アイトルとは駅で出会ったこと

このような内容を話します。

これは、この後のストーリー展開のための伏線と言えます。

その後ニコは、ベラに会うために

ヴァルピネダ駅で待ち続け、アイトルの代わりに自分がベラに出会えばいい!

ということに気付き、ついにヴァルピネダ駅でアイトルの代わりにベラに会うことに成功したのです。

ベラはアイトルに出会わなかったことで、

夫ダビドとは出会えず、結婚することもなかったのです。

その6:テレビ画面に映る人影

https://horrorxzombi.com/entry/2019/03/24/074452

世界Bにおいて、ベラの忠告により交通事故を避けられた少年ニコ。

しかし、アンヘルの動きを不信に思い、

アンヘルの家の様子をうかがっていました。

その時、テレビ画面に人影が映ります。

少年ニコは、またベラが現れたと思いますが、

話しかけても何も反応はありませんでした。

これは、実は大人になったニコ=レイラ警部補でした。

世界Bのラストでベラが自殺した後、

ベラが再び娘グロリアに会えるように

未来の女性を追うな

アントルの事件に関わるな

ということを告げたのだと思われます。

はじめのシーンは、

この世界Bのラストへの伏線だったのでしょう。

その7:アンヘルと妻の肖像画

https://eiga-pop.com/person/7318

アンヘルの家にはちょっと不自然とも思える肖像画があります。

・世界Aの時はアンヘルと妻ヒルダの肖像画
・世界Bの時はアンヘルと妻クララの肖像画

が飾れています。

妻がヒルダからクララに変わったこと、

アンヘルは妻ヒルダ殺害の隠蔽に成功し、

クララと再婚できたことがわかります。

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「嵐の中で」のラストを考察

ベラが飛び降りた理由は元の世界に戻りたかったから?

元の世界に戻るためにベラは

ビルの上から飛び降ります。

これはやや突飛な行動とも感じられましたが、

この時のベラはどんな心境だったのでしょうか。

時間がなかったから

ベラはまもなくタイムリミットである72時間になること、

それを過ぎると、二度と元の世界との扉は開かないことを知っていました。

そのため、娘に会いたい一心で

最後の望みにかけたことが考えらえます。

本気なところをアピールしたかったから

https://reblog.hateblo.jp/entry/20210630/1625050800

グロリアに会うために元の世界に戻りたいベラ。

しかし、レイラ警部補は、このまま留まってほしいの一点張り。

彼の気持ちを変えるために、

命を投げ出すほど本気であることを伝えたかったのかもしれません。

事実、このベラの行動に圧倒されたレイラ警部補は、

過去の自分にアクセスし、

グロリアと出会える世界に変えようとしました。

世界Cでレイラ警部補と再会できると悟ったから

ベラは、飛び降りる前に、レイラ警部補に向かって

私はあなたを救った。
次はあなたの番よ。

と言います。

つまり、

・レイラ警部補が、ベラのために自分と出会わないようにすること
・さらに最終的にまた2人が次の世界で再会するできること

を悟ったために、飛び降りるという決断をした可能性もあります。

しかし世界Cでアンヘルがいることに気付いたベラは

ニコが上手くやったことを知り驚きの表情を見せています。

そのため、ここまで考えて飛び降りたという可能性は低いですね。

レイラ警部補は少年ニコに何を言ったのか

ベラが飛び降りた後、

レイラ警部補は即座に過去のニコにアクセスし、

何かを告げました。

これにより、理想的な世界Cを迎えることができたのですが、

いったい何と言ったのでしょうか。

①未来の女性のことを追うな
②アンヘルの事件に関わるな
③警官になれ

このようなことが考えられます。

おそらく①②は確実でしょう。

未来の女性ベラを追わなければ、

ベラは夫ダビドと出会う人生に修正されます。

また、アンヘルの事件にかかわらなければ精神を病んで、

未来の女性ベラに執着することもないでしょう。

しかし、③はどうでしょうか。

少年ニコは警官にならなければ、最終的にベラと再会することはできません。

しかし、ここまで瞬時に推測できたのかは疑問です。

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ベラがヒルダの死体を掘り起こした理由

https://www.kishimamovie.com/arasinonakade

世界Cにてベラは娘グロリアと再会した後に、

ヒルダの死体を掘り起こし警察に通報します。

そして、その現場にやってきたレイラ警部補と再会するのでした。

死体を掘り起こそうとしたベラは、どんな心境だったのでしょうか。

ニコの無念を晴らしたかった

https://horrorxzombi.com/entry/2019/03/24/074452

少年ニコはアンヘルの罪を追及したかったにもかからず、

ベラの望み(グロリアと再会すること)を優先したために、

アンヘルを捕らえられませんでした。

彼のおかげでグロリアと再会できたベラは、

ニコに償うためにも、無念を晴らすためにも、

アンヘルを追い詰めたのでしょう。

レイラ警部補と再会するため

https://xn--u9j1gsa8mmgt69o30ec97apm6bpb9b.com/2020/05/21/mirage/

レイラ警部補が約束を守り、

ニコ少年がベラやアンヘルを追わずに生きたことで、

ベラは無事夫ダビドと結婚し、グロリアが生まれました。

この展開を理解したベラは、

次は私がレイラ警部補を探す番

と思ったのでしょう。

そして、ニコはおそらく警部補になっていると予想し、

警部補と接点を持つために、

ヒルダの死体を掘り起こしたのかもしれません。

ベラは、世界Cでも夫ダビドが浮気していることを悟った後に、

ヒルダの死体掘り起こしを決行しています。

ダビドと別れてレイラ警部補と一緒になりたい

という気持ちになったのかもしれません。

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「嵐の中で」感想レビュー

巧妙なストーリー展開が素晴らしい

「嵐の中で」は巧妙なストリー展開が素晴らしい作品でした。

伏線がどんどん回収されていくので、
観ていて気持が良いですね。

レイラ警部補=少年ニコということは早い段階で気付きました。
それでも、「少年ニコ=レイラ警部補」が明らかになるシーンは、
引き込まれました。

ヴァルピネダ駅で座って待ち続けた少年ニコが
だんだん大人になりレイラに警部補になる描写はとても感動的でした。

ベラの母性に圧倒された

ベラはレイラ警部補がニコであることを知り、

愛し合っていたことを知っても、娘グロリアとの人生を選びました。

ベラはレイラ警部補に

子供はいる?
子供がいないと何でもできる。
でも何かが足りない。

というシーンがあります。

このシーンは非常に心に響きました。

ベラとレイラ警部補のロマンスも多く描かれたため、
レイラ警部補を選んだほうがわかりやすいのラストだったのかもしれません。
しかし、最後まで母性を優先したほうが、納得のラストでした。

母親にとって子どもの存在は
迷うことなく最優先であるというメッセージに圧倒されました。

最後に恋愛を求めたところもナイス

しかしこの物語はこれで終わりではありませんでした。

ベラはグロリアとの再会を実現させた後に、

さらにレイラ警部補との再会も実現させます。

おそらくこの後、2人は結ばれたことでしょう。

子どもは最優先、でも恋愛も大切よ

というベラのしたたかさも良かったですね。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

「嵐の中で」は、巧妙に作りこまれたストーリーが楽しめる

見ごたえのあるSF作品でした。

同時に、「人との出会い」や「タイミング」の重要性を思い知らされる作品でもあります。

一度観たことがある方も、もう一度観てみると違った楽しみ方ができるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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