「Dr.コトー診療所」のコトー先生のモデルとなった、
瀬戸上健二郎先生の現在はどうされているのでしょうか?
プロフィールやモデルとなった経緯などと共に、
振り返ってみていきたいと思います。
「Dr.コトー診療所」のモデルは瀬戸上健二郎
瀬戸上健二郎先生について

名前:瀬戸上健二郎(せとうえ けんじろう)
生年月日:昭和16年3月生まれ
年齢:81歳(2022年12月現在)
出身:鹿児島県
学歴:鹿児島大学医学部卒
映画で16年ぶりに復活する『Dr.コトー診療所』の、
主人公コトー先生のモデルとなった先生です。
高校生の時に大病を患った瀬戸上先生は、
進路に迷った時期に医師に弁護士か医師を勧められたそうです。

その後東北大法学部と鹿児島大医学部に同時合格し、
どちらの道へ行くか悩んだといいます。
そんなときにお世話になった医師の、
医者の仕事も面白いぞ。
という言葉を受け医師の道を目指したといいます。
1978 年より下甑村(現薩摩川内市下甑町)
「手打診療所」所長に赴任

瀬戸上健二郎先生は国立療養所「南九州病院」で勤務後、
「下甑手打診療所(しもこしきてうちしんりょうじょ)」で、
所長として勤務をしてきました。
開業までの半年だけでもきてほしい
という下甑村からの依頼に、
当初は長く離島で働くつもりではなく自分の病院を建てるまで、
空いた半年ほどだけ奉公する予定でした。

いつ辞めてもよかったのですが瀬戸上先生は、
結局39年島に居続けて医師を続けたのです。
来年こそは辞めなければ
という思いが巡っていた時期もあったようですが、
おもしろかった。楽しかった。
それで、抜け出せなくなった
と瀬戸上先生は語っていました。

内科から産婦人科に外科と全ての診療を、
24時間たった一人で抱えるプレッシャーの中で、
島民から頼られ感謝されるそのときこそが、
医師冥利に尽きる瞬間だったようです。
・元々腕のある一流の外科医だった
・自らの技術への自信が大きな支えになっていた
・勤務前半は充実感、後半は楽しさがあった
・離島で勤務してきたことに悔いはなし

瀬戸上健二郎先生が赴任した1978年は、
鹿児島本土から甑島・長浜港までは、
船で6時間くらいかかっていたようです。
Dr.コトー診療所のモデルに選ばれた理由は?

Dr.コトー診療所で出てくる志木那島のモデルは、
鹿児島県の甑島(こしきしま)という所です。
Dr.コトー診療所の作者である山田貴敏さんは、
担当の編集者にいろんな島へ行ってもらったそうです。
甑島におもしろい先生がいる
と聞いたその先生こそがコトー先生のモデルになった、
瀬戸上健二郎先生だったのです。

瀬戸上先生は30代前半で外科部長になるほどの、
スーパードクターだったといいます。
そんなスーパードクターが離島にいるのですから、
興味深くて気になりますよね。

ドラマの1話は瀬戸上先生の実体験からきていて、
船の上で手術をしたのは実際にはなかったけど、
コトー先生と同じように島の人にバッシングされたようです。

本来なら大学病院で5、6人体制でやる手術を、
瀬戸上先生と島の看護師の2人でやったこともあったそうです。
まさにドラマの中のコトー先生と同じく、
腕のある信頼できる先生だったんですね。
「Dr.コトー診療所」瀬戸上健二郎の現在は?

瀬戸上健二郎さんは現在はどうされているのでしょうか?
調べてみたところ2017年3月に、
島での39年の診療所勤務を終えていました。
本当は75歳で一区切りとして辞めるつもりだったみたいですが、
後任が見つからずしばらく島の医師として続投が続いていたようです。

「島の人たちがいたから、やって来れた。悔いなしです」
島を離れる3月には島民250名が集まった送別会が開かれており、
島民から感謝され愛されていたのが分かりますね。
なお退任後も後任の先生のフォローは続けているようです。
しばらく、休みます。
その間に次の構想を練りたいですね。
まだまだやりたいことも、できることもあると思っています。
何かできることがあればと軽い気持ちで、
特にこれといった計画を立ててはいない。
ずっと長く頑張ってきた瀬戸上先生には、
ゆっくりと休んで家族との時間を優先してほしいですね。
診療所の医師は再び募集中

現在「Dr.コトー診療所」のモデルとなり、
瀬戸上健二郎医師が務めていた診療所は、
来年春からの新しい医師を募集しているようです。

なかなか離島で長く続けてくれる所長は、
みつからないのかもしれないですね。
そう考えると瀬戸上健二郎先生は本当に長く、
島で働き続けてくれた貴重な医師だったということです。
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まとめ
「Dr.コトー診療所」のモデルとなった瀬戸上健二郎先生は、
現在は81歳になり島での医師は引退していました。
家族との余暇をのんびりと、
過ごされているのではないかと思います。