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コクリコ坂からのリだけ赤い理由は原作再現だったから?赤はひなげしの色だった!

コクリコ坂からのリだけ赤い理由は原作再現だったから赤はひなげしの色だった!

宮崎吾朗監督の2作目として注目された「コクリコ坂から」。

この作品のタイトルのリだけ赤いことが

気になった方が多いようです。

今回はリだけ赤い理由について調べてみました。

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「コクリコ坂から」のリだけ赤い理由は?

原作を再現している


https://www.kadokawa.co.jp/product/201004000737/

「コクリコ坂」のタイトルの「リ」だけ赤い理由について、

残念ながら明確な答えは得られませんでした。

しかし原作のタイトルを見たところ、

「リ」だけ赤いことが確認できました。

おそらく、

この原作のタイトルを再現しているのではないでしょうか。

少女漫画が原作

本作の原作は、

・佐山哲郎の原作
・高橋千鶴の作画

による少女漫画です。

漫画雑誌「なかよし」で連載されていました。

このコミック本のタイトルを見ると、

リの字だけ赤色になっていますね。

他の字については、

原作:黒色
映画:白色

と違っていますが、

リの字だけは原作を忠実に再現していることがわかりますね。

「リ」だけ赤いタイトルをチェック

こちらの予告編の2:02のあたりで、タイトルの「リ」だけ赤くなることが確認できます。

「リ」の文字の色だけ変化することで、

インパクトのある映像になっていますね。

DVD版などのタイトルはすべて赤字


https://twitter.com/joker_sburn/status/1508311191495802885?s=20

「コクリコ坂のから」のタイトルは、

DVDのパッケーをはじめ基本的に赤色になっています。

30秒ver.と47秒ver.の予告編でも、

タイトルの文字はすべて赤色になっていました。

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ひなげしの花の色を表している


Wikipediaより

タイトルの「リ」だけ赤い理由は明確ではありませんが、

タイトルが赤い理由は、

ひなげしの花の色を表しているという説が有力です。

「コクリコ(Coquelicot)」はフランス語で「ひなげし」を意味します。

フランスで一般的な花で、

一年中いたるところに咲いているそうです。

そしてこのひなげしの花の象徴する色は赤。

フランス国旗の赤色もひなげしの赤です。

映画「コクリコ坂から」の中でも、

ひなげしが象徴的な花として登場しているため、

タイトルの色も赤になっているのでしょう。

コクリコ荘の庭にあるひなげしの花


https://machimori.main.jp/details9310.html

主人公メルが切り盛りしている下宿屋コクリコ荘。

この下宿屋の庭にはたくさんのひなげしの花が咲いています。

父の写真の隣にあるひなげしの花


https://machimori.main.jp/details9310.html

遺影代わりの父の写真の隣の花瓶に飾られていた花も

ひなげしの花でした。

おそらく庭に咲いていたひなげしの花を

摘んで飾ったのでしょうね。

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ひなげしの花言葉の意味が込められている


https://www.ghibli.jp/works/kokurikozaka/

タイトルの赤色は、

単純にひなげしの花の色を意味しているのではなく、

ひなげしの花が象徴しているものも意味しているのでしょう。

ひなげしの花言葉を調べてみると、

・いたわり
・思いやり
・心の平静
・慰め
・恋の予感

このような意味があるそうです。

メルと風間俊との関係が当てはまるものばかりですね。

お互いにいたわり思いやりの気持ちをもっていて、

心の平静慰めをもたらしてくれる関係と言えるでしょう。

兄妹の関係であっても恋の予感を感じてしまった二人を、

表現している花と言えますね。

与謝野晶子の短歌と関係している


Wikipediaより

本作のタイトルはフランス語でひなげしを意味しています。

どうしてフランス語?

と思う方もいるでしょう。

これは与謝野晶子の短歌と関係しているようです。

本作の漫画原作者である佐山哲郎は

詩歌研究家、歌人でもあります。

「コクリコ」というタイトルは、

与謝野晶子の短歌、

「ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)」

から取ったと言われています。

情熱の歌人とされる与謝野晶子。

この短歌は、夫がフランス・パリに単身赴任をしていた時に、

夫が恋しくなり会いに行ったパリで詠んだ歌です。

ああ、うるわしの五月よ、
ここフランスの野は、見渡す限り火の色に輝くコクリコの花の真っ盛り。
今やあなたもその中の一本のコクリコの花。私もまた一本の雛罌粟の花ですね。

このような意味になりますね。

フランスの野に広がる赤いコクリコ(ひなげし)の花を見て、

夫との再会を喜ぶ気持ちをうたっています。

メルの燃え上がる恋心が暗示されているのでしょうね。

他にもフランス語が関係している


https://www.ghibli.jp/works/kokurikozaka/

映画「コクリコ坂から」には

フランス語がもとになっているものがいくつかあります。

メルの名前


https://www.ghibli.jp/works/kokurikozaka/

主人公の松崎海はメルと呼ばれています。

このメルという愛称について映画では語られていませんが、

フランス語からきています。

「海」はフランス語で「la mer」と書き、

発音は「ラ・メール」となるため、

「メル」となったそうです。

カルチェラタンの名前


https://www.ghibli.jp/works/kokurikozaka/

港南学園の部室棟「カルチェラタン」。

この名前は、

フランスのパリにある地名がもとになっています。

「カルチエ・ラタン」はフランス語で「Quartier latin」と書き、

・カルチエは「地区」
・ラタンは「ラテン語」

と意味し、「ラテン語地区」となります。

当時ヨーロッパ各地から集まった学生たちは、

国際共通語だったラテン語を話していたため、

「ラテン語を話すような教養ある学生が集まっている地区」

という意味があったそうです。

学生運動が盛んな場所でもあったといいます。

このような背景から、

港南学園の部室棟は「カルチェラタン」と

名付けられたのですね。

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まとめ

今回は「コクリコ坂から」の、

タイトルのリだけ赤いことについて

調べてみました。

明確な意味は公表されていないようですが、

・原作を再現している
・ひなげしの花の色を表している
・ひなげしの花言葉の意味が込められている
・与謝野晶子の詩と関係している

このような説が有力であることがわかりました。

与謝野晶子の繋がりもあってか、

フランスと関わりがある言葉が多いことも

興味深いですね。

本作を鑑賞する時には、

このような背景があることも思い出してみてくださいね。

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