大変悲しい事件が起きた中で、
懸命に命と戦ってくださった医師がいます。
その医師とは「福島英賢」教授です。
会見での冷静な受け答えにも注目が集まりました。
今回は奈良医大の福島英賢教授について、
詳しく見ていきたいと思います。


福島英賢(ふくしまひでただ)のプロフィール
関西でもトップクラスの救命医

福島英賢教授は安倍元首相の治療を行い、
記者会見をしたことで注目を集めています。
どんな方なのかまずは簡単なプロフィールから見ていきたいと思います。
- 名前:福島 英賢(ふくしま ひでただ)
- 年齢:56歳(2022年2月時点)
- 出身高校:大阪府立箕面高校
- 出身大学:大阪市立大学医学部
- 勤務先:奈良県立医科大学 救命救急センター
- 専門分野:中毒、熱傷、外傷、集中治療
福島英賢教授は奈良医大の救命救急センターで
センター長をされています。
救急医とは病院へ搬送される患者がどんな状況であろうと
全て対応できなければいけません。
医療のどんな分野にも強く、総合的な力が求められるのが救急医です。

1996年 大阪市立大学医学部 卒業
2007年 奈良県立医科大学救急医学教室 助教
2013年 奈良県立医科大学救急医学教室 講師
2017年 奈良県立医科大学救急医学教室 准教授
2018年 奈良県立医科大学救急医学教室 教授
福島先生は救急医療のトップオブトップ
日本の救急医学界でもトップクラスの成績
福島教授に対して同業者からこのような声が上がるほど、
関西ではかなりの腕のある名医だということがわかります。
福島教授でダメだったなら、
誰が診てもだめだったのだろう
そう思った人も多いでしょう。
安倍元首相の銃撃事件のニュースを午前の診察の終わり頃、先程知った。。奈良医大高度救命救急センター(育てていた母校)は、日本の救急医学会でもトップクラスの実績があり、福島先生はじめ最強のスタッフと施設が揃う。一縷の望みをかけたい…。。
— Dr.宮田 (@Dr_Miyata_MEC) July 8, 2022
祈る。。
奈良県立医科の、福島 英賢先生なら脳低温療法で院外で心肺停止した患者さんを蘇生させる専門家だ。ほんと頼む。
— 古川哲嗣 (@tetsushi_jp) July 8, 2022
高校は大阪府立箕面高等学校

福島先生が卒業されたのは、「大阪府立箕面高校」という高校です。
偏差値は61〜66。
高校から既に偏差値の高い高校に入学していたんですね。
大学は大阪市立大学

大学は大阪市立大学医学部に進まれます。
偏差値は70・・・
もはや頭の良さに加え技術もあるとしたら、
スーパードクターと言われる理由もわかります。
福島英賢のプロ意識がわかるエピソード
あくまでもスタンスを守った記者会見

マスコミから安倍元首相の家族の様子を聞かれた時の返答は、
「私がお伝えするのは経過と症状のみです」
マスコミからの質問に対し動じることなく、
冷静にバッサリと切る姿がとても印象的でした。
- 必要なことに対してはわかりやすく伝える
- 関係のない質問には憶測では答えない
- ご遺族の個人情報を守る
福島英賢教授の会見はわかりやすくて無駄がなく、
「お手本のような会見」とネット内で話題になりました。
福島教授は執刀後で疲れている上に時間も迫られ、
たいした準備もできないままの会見だったと思われます。
- 生中継で多くの人が見ていることへのプレッシャー
- 繊細な質問への答え方に気を付けないといけない状況
福島教授はこのような気持ちを持ちながら、
会見中はかなり神経をすり減らしたはずです。

マスコミからの同じような質問に、
丁寧に答えることで疲れも出たでしょう。
そのせいか表情も険しい感じでしたが、
普段はとっても優しい表情をした先生のようです。
奈良県立医科大の福島先生素晴らしい
— ZEN (@zen_dama716) July 8, 2022
どっかの記者からの、「安倍元首相の表情は苦しそうに見えましたか?」と死に顔教えてよっ!と言わんばかりの質問に
すぐに処置始めたので見てませんとご返答
絶対全身隈なくしっかり診察したはず
毅然とした嘘で興味本位じみた質問を跳ね返してた
福島英賢先生、素晴らしいお方だなぁ…
— 塩うに👻👗🚃🍜🏺💐📻 (@DswSM29z0jnpETv) July 8, 2022
馬鹿な質問されても誘導にノセられず、冷静に、ご自分の仕事についてのみ答える…
憶測は決して語らず情緒的な質問にも流されず…
余りにも酷い記者会見だったので、福島先生の態度から学ぶことだけ考えようと思いました。
最後まで安倍元首相の尊厳を守り抜いた

心肺停止=即死と結び付けた記者に対しては、
あくまでも心肺停止で、蘇生する為に全力を注ぎました
という福島教授の言葉がありました。

福島教授の言葉で印象に残ったのは、記者が心肺停止言う事は即死だったと見て言いですか?と言った後、あくまでも心肺停止で蘇生する為に全力を注ぎました。病院に来た時は心肺停止です。と言ったところ。医者と言う職業の諦めない凄さを感じました。
— よし✌🏻☝🏻 (@yoshi14djjs21) July 8, 2022
奈良医大の関係者の皆様の尽力が垣間見れました。
福島英賢の記者会見に感動の声が寄せられる
記者会見の様子

会場に来ていた記者の方も何かを聞き出そうと必死だったとは思いますが、
同じような質問が多い会見となりました。
どうしても医学的なことは素人にはわからないので、
的外れな質問や結果同じことを質問していることになってしまいます。
しかしそんな質問にも福島教授は、
わかりやすく簡潔に返答をされていました。
見ていた視聴者から福島教授の会見に対して、
称賛の声が多数ありました。
奈良県立医大病院の福島先生のコメントやっぱりすごいわ
— さんさんかく (@Sansankaku_) July 8, 2022
頭いい人は事実しか喋らないし簡潔にしか喋らない
参考にしたい
病院の会見も、記者があまりにも素人過ぎて、左斜め上すぎる質問の連続。答えのない質問、答えても誰の役にも立たない質問が殆ど。御遺族の心的トラウマにしかならない質問も。対応された福島教授もさぞかし返事に困られただろう。
— 林淑朗 (@yoshirohayashi) July 8, 2022
福島英賢の態度が悪いとクレームが奈良県立大に入る

会見後になんとTwitter内で、
奈良医大にクレームが殺到している
という情報が流れました。
するとそれに対する思いを書いたツイートが相次ぎ、
Twitterは病院へのクレーム情報で溢れました。
奈良医大にクレームが入っているようですが、
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) July 9, 2022
絶対にやめて下さい。
事件後、すぐ蘇生術開始、
6分で救急車到着、
ドクターヘリに乗り換え、地域最高の救急センターへ搬送、
100単位の輸血しつつ開胸心臓マッサージ。
全ての完璧です。
救命出来なかったのは外傷が余りに重かったからです。
奈良医大の福島先生に対して態度悪いとか言ってる人いるらしい😑
— 哀訴🦑4 (@nmraco710) July 8, 2022
全医療者が遭遇したくないと思うような超緊急事態の中、何時間も何時間も救命処置を続けて、でも助からなくて
そんな後に記者会見やってるんだよわかれよ
記者会見を見ていた人からは態度が悪いどころか、
お疲れだろうに丁寧に答えているという印象だったようです。
本当にクレームは殺到したのでしょうか?
FLASHが事実確認のために奈良医大に電話をしたところ、
大学総務広報課長がこのように語られたそうです。
クレームの電話が殺到しているというのは事実でしょうか?
「とくに現時点(7月9日13時)でも電話はないので、そういった事実は確認できません。医科大学と附属病院がありますけど、全学を上げて対応させていただきました」
引用元:FLASH
当日の7月8日についてはこのように語られています。
「まったくなかったわけではないです。記者会見自体が18時からで、通常の診療業務は終了していました。反応が皆無というわけではなくて、『放送の声が小さい』など、うちの会見の理由なのか、放送自体に理由があるのか、放送に対しては何件か電話で苦情はありました。ふだんのその時間の電話よりは多かったですが、対応できる範囲でしたし、延々と続いたわけじゃありません。記者さんから取材の電話があるくらいで。苦情の電話が殺到しているという情報は、『デマ』だとしかいいようがないですね。逆に、煽ってはるのかな、と思ってしまいますね」
引用元:FLASH
どうやらTwitterから始まったデマが、
本当のことのように広まってしまっただけだったようです。
それだけ世間の注目も高い出来事だったので、
広まるのが早かったのかな?とは思います。
福島英賢のオペのプレッシャーは相当なものだった
安倍元首相は長く日本に貢献されている方でした。
そんな安部元首相の容態を心配していたのは、
日本人だけではありません。
世界中から安倍元首相を心配する声が届けられました。

安倍元首相が心肺停止で運ばれてきた状況の中で、
プレッシャーを感じない医師がいるでしょうか?
なんとか助かってほしい
心肺停止という言葉を聞いても、
皆が諦めず願っていました。
そんな大きなプレッシャーを背負いながら、
長時間できる限りの治療をされたのだと思います。
到着してから1度も心拍は再開しませんでした。
— キャリー (@Carey_Mulligan_) July 8, 2022
4時間もの間、開胸心マして、体外循環回して、血の海の中で出血点を探して、100単位の輸血をポンピングして、ショックして、アドレナリン入れ続けたんだろ、、
急性期に携わる医療者ならあの言葉で壮絶な現場だったと分かるはず…
奈良医大の会見は、故人の尊厳を守ることを大切にした、真摯な会見だったとは思います。
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) July 8, 2022
救急勤務の経験がある人なら当時の状況や、経緯が分かるとは思いますが、
マスコミに煽情的に報道されず、安倍元首相の尊厳を守ろうと、
最大限に表現に配慮が見られました。
福島英賢はじめ奈良県立医大には賞賛の声の方が圧倒的に多い
大きなプレッシャーや厳しい状況の中で、
奈良医大が今できる全力を尽くしたのは間違いありません。
見守っていた国民のほとんどの人が、
関わった医師やスタッフの方に、
お疲れさまでした
という気持ちになったと思います。
Twitterでも称賛の声が多く、
クレームのような声はあまり見当たりませんでした。
奈良医大の福島先生の会見素晴らしいな。ご自身もお辛いであろう中、毅然とした態度で冷静に個人情報を守りつつ余計なことは言わない。
— くまりん (@XtVRlUjdYyJZO2D) July 8, 2022
私は看護師だけど医療者としてこうありたい。
福島英賢先生、そして奈良医大高度救命救急センターの皆さん、お疲れさまでした。ありがとうございました。福島先生は私でも知っている救急医療の権威。冷静に最後まで救おうとした命に、医療に向き合う真摯な姿勢を感じました。日本はまだきっと大丈夫。そう思いたいです。
— Hurricane Doctor DVM (@HurryDoc) July 8, 2022
すごく心が疲れた一日だったけど、奈良医大の凄さを知れたことはプラスになった
— しらたま (@shiratamaland) July 8, 2022
いろんな人が奈良医大へ信頼を寄せているのをTwitterで見てたけど、記者会見でそれを実感した感じ
福島先生の、自分の目で見ていないことは答えない、医療と無関係なことも答えない、毅然とした態度がとても印象的だった

まとめ
福島英賢教授と奈良医大のスタッフの皆さんは、
最後まで全力で安倍元首相を蘇生しようとしてくれました。
そしてそのことは世界中の人に、
十分に伝わっていると思います。
福島教授にはこれからも多くの方の命を救ってもらいたいですね。