明石家さんまさん企画・プロデュースの劇場アニメ作品「漁港の肉子ちゃん」。
話題作ですが、有名人を声優陣に多数起用した事が逆効果になったのか、
興行収入は2億9326万円と振るいませんでした。
実際のストーリーと宣伝時のイメージにギャップがあるとの声も。
海外の映画祭などで複数受賞しており、傑作という声もある本作。
日本で大爆死という結果に終わったのはなぜなのでしょうか。
漁港の肉子ちゃんが大爆死した理由6つ!
1つ目:明石家さんまプロデュースを打ち出しすぎた

映画「漁港の肉子ちゃん」は、
明石家さんまがさん原作者の西加奈子さんへ映画化を直談判し、
5年の歳月を経て映画化へとこぎつけています。
映画化のオファーを、明石家さんま自ら原作者・西加奈子に打診してから5年、ついに想いを実現させた。
引用元:「漁港の肉子ちゃん」公式サイト INTRODUCTION
その情熱もあってか、
映画のPRでは「明石家さんまプロデュース」をかなり色濃く打ち出しています。
しかし、お笑い芸人である明石家さんまさん。
アニメの専門家ではないことから
プロデュースという点で色眼鏡で見る人も多く、
逆効果になってしまった側面があります。
2つ目:声優に芸能人を多く起用している

漁港の肉子ちゃんは
Cocomiさんや大竹しのぶさんをはじめ、
多くの芸能人を声優として起用しています。
芸能人を声優に起用する弊害として、
芸能人本人のイメージが強すぎてキャラクターに入り込めないという現象。
誰もが1度は経験したことがあるのではないでしょうか。
人気取りや話題性のためにプロではない芸能人を起用することに対して
嫌悪感を示すアニメファンも多く、疑問を呈する声も多く聞かれます。
また、不祥事により吉本興行を退社している
元雨上がり決死隊の宮迫博之さんも声優として起用されています。
反社との繋がりが疑われる宮迫さんの起用に対して
良くないイメージを持つ人も多いでしょう。
3つ目:タイトルがキャッチーではない

「漁港の肉子ちゃん」というタイトルですが、
肉子って何?
と思われそうな分かりにくいタイトルです。
漁港なのに魚じゃなくて肉なの?
という所もそうですが、
肉子って太った女性の事かな?
と想像すると、
太った女性に肉とは、失礼な
とマイナスイメージを持ちかねません。
自分の体型に自身のない人であれば、より敬遠してしまうワードです。
「タイトルで損している」
という声も寄せられています。
4つ目:ストーリーが地味

映画を倍速で見たり、映画中にスマホを見る現代人にとって退屈は敵そのもの。
素早いストーリー展開や、
映画1本に3本分くらい詰め込んだような映画も増えてきている中、
「漁港の肉子ちゃん」は日常を描いた作品です。
昨今人気の新海誠監督の映画も、
- 主人公が入れ替わったり(君の名は)
- 晴れ女の能力を持っていたり(天気の子)
現実ではあり得ない設定で視聴者を惹きつけています。
比べて肉子ちゃんは前半が退屈という声も多く、
派手さに欠ける点という点が大爆死の要因と考えられます。

5つ目:宣伝では大人向けと分からない

「漁港の肉子ちゃん」を見た人の感想として、
どちらかというと大人向け
という声が多く寄せられています。
宣伝では絵柄や主題歌も可愛らしいイメージで
トレーラーでも感動を誘うような描写をしているため、
一見大人向けとは分かりません。
子供と見ると気まずい
という声もあり、もっと大人向けを打ち出して宣伝していれば、
動員できる層も変わっていたことでしょう。
6つ目:昭和レトロな描写が共感されない

描かれている時代背景は平成であるものの、
ノスタルジックな漁港の描写や絵柄、
肉子ちゃんのキャラクターなどが昭和レトロを思わせます。
NTTコムリサーチの調査結果によると、
実際に映画館に足を運ぶ層は10代というデータがあります。
映画館鑑賞率を性年代別で比較すると、女性10代の鑑賞率が引き続き最も高く
第8回「映画館での映画鑑賞」に関する調査
「漁港の肉子ちゃん」の昭和の雰囲気が、
10代の若者には共感できないものだったということも
大爆死した要因となっているのかもしれません。
実際見た感想は「面白い」意見が多かった

前評判や宣伝イメージで損している感が否めない
「漁港の肉子ちゃん」ですが、
実際に見た人の感想としては
「面白い」「名作」という感想が大半となっています。
劇場版「ドラえもん」や「海獣の子供」の監督はじめ、
豪華なクリエイター陣を揃えて制作された本作。
しっかり真面目に作られたアニメーションであることが分かります。
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まとめ
「漁港の肉子ちゃん」が大爆死した理由について見てきました。
作品そのものは面白くても、宣伝や前評判で損してしまう事もあるようですね。
実際には面白い作品のようですから、
これを機会に一度鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
昭和レトロの世界に誘われ、懐かしい気持ちになれるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。