ひばり御殿と呼ばれた美空ひばりさんのご自宅。
「美空ひばり記念館」として公開されています。
一時は借金問題で閉館の危機もありましたが、
現在は当時の家政婦3人と共に営業されています。
今回はこのひばり御殿(美空ひばり記念館)の
詳しい情報を調べてみました。


【画像】ひばり御殿の現在は?
「美空ひばり記念館」として営業中
ひばり御殿と呼ばれた、
東京・目黒区の一等地にある美空ひばりさんの豪邸。
1973年に建てられ、
ひばりさんが実際に生活されていた場所です。
このご自宅は現在、
「美空ひばり記念館」として、
多くのファンが集まる場所になっています。
2014年にオープン

「美空ひばり記念館」は2014年5月29日オープンしました。
ひばりさんの一人息子であり、
ひばりプロダクション社長の加藤和也さんは、
亡くなった母を想うたくさんの人々が、
自宅前で手を合わせる姿を見て、
自宅の仏間で手を合わせられるようにしたい
と思いオープンさせたといいます。
セレモニーには和也さん以外にも、
ひばりさんと親交があった、
・郷ひろみ
・ビートたけし
・中村メイコ
という豪華な顔ぶれが集まったそうです。
オープン当時は予約制になっていたのですが、
すぐに満席状態になったといいます。
【画像】美空ひばりの生活を見ることができる

美空ひばりさんと加藤和也さん
美空ひばり記念館は、
彼女の記念品が展示してあるだけの場所ではありません。
ひばりさんの自宅が記念館になっているため、
実際にひばりさんが過ごした空間を
体験することができるのです。
ファンにとってはとても嬉しい記念館ですね。

https://www.kaigo-antenna.jp/kaigo-goout/area_02/pref_13/spot_meguroku/cross-type_005/detail-202/
こちらはひばりさんが、
実際に愛用されていたというキャデラックです。
この前で写真を撮ることもできるそうですよ。

こちらは、
ひばりさんが好きだった紫色のグランドピアノ。
多くの名曲がこのピアノで歌われたと思うと感慨深いですね。

リビングの様子も見ることができます。
このリビングには多くの著名人が集まったそうですよ。
加藤和也さんは、
できるだけひばりさんが生活していたままの状態で、
この記念館をオープンさせたそうです。
ひばりさんの存在を肌で感じられる素敵な場所ですね。
現在は無料で入館可能

https://www.kaigo-antenna.jp/kaigo-goout/area_02/pref_13/spot_meguroku/cross-type_005/detail-202/
はじめは入館料がかかっていた「美空ひばり記念館」ですが、
現在(2023年)、
・無料
・開館時間はいつでも入館可能
となっているようです。
館内でイベントが行われることなどもあり、
今でもたくさんのファンが訪れるといいます。
借金問題は永遠の課題?

現在、多くのファンに愛されている
ひばり御殿(ひばり記念館)ですが、
2020年には土地ごと売りに出されているという
噂があったようです。
借金問題で行き詰った加藤和也さんが、
14億円の希望価格で売却に動いている
と言われていました。
最終的に売却されることはなかったのですが、
「ひばりプロダクション」が
借金問題を抱えていたことは事実のようです。
「ひばりプロダクション」は借金問題を抱えていた
ひばりさんの息子、加藤和也さんが社長を務める
「ひばりプロダクション」は、
ひばりさんが残した遺産・版権を管理する会社です。
ひばりさんが亡くなった後も、
・ファンクラブ会費の収入
・権利関係の収入
など年間1億円以上の収入があると言われていました。
また、ひばりさんの一人息子である和也さんには、
10億3,000万円もの遺産を受け取っています。
しかし会社は借金問題を抱えていたそうです。
「京都嵐山ひばり座」の赤字が痛手だった?
加藤和也さんは2008年に、
13億円をかけて「京都嵐山ひばり座」を
リニューアルしたのですが、
予想外の赤字により閉館。
この時あたりから資金繰りが厳しくなり、
借金が嵩んでいったと言われています。
もともと資金繰りが厳しかった?

加藤和也さんは「婦人公論」の中で、
このようなことを仰っています。
(美空ひばりは)作詞作曲をしているわけではないので、
死後にいただける歌唱印税はあまり多くない。
本人が生きてコンサートすれば営業収入がありますが、
それもないので厳しい状態。
そもそも、はじめから資金繰りは厳しかったというのです。
借金をしても「ひばり御殿」を残したかった

https://fujinkoron.jp/articles/-/2384?display=full
都内の一等地にある約170坪のひばり御殿は、
売ればかなりの額になります。
加藤和也さんも、
これを売れば一生食べていける
と思ったといいます。
しかしそれはできなかった。
その理由は、
おふくろが残したものは全部とっておきたかった。
美空ひばりが生きてきた証でもあるし、
ファンの方々にとっては一種の“聖地”だと思ったからです。
と仰っていました。
また和也さんは、
次世代に「美空ひばり」を伝えていくのが私の役目
とも仰っています。
借金問題を抱えても、
ひばりさんの伝説を継承していくことを選んだ和也さん。
借金問題は永遠の課題になるのかもしれませんね。
3人の家政婦が記念館の職員に

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201906230000646.html
加藤和也さんが手放したくなかったのは、
ひばり御殿だけではありませんでした。
ひばり御殿に住み込みで働いていた3人の女性たちです。
こちらはご本人たちのお写真です。
ひばり邸の
三婆(さんばば)
妖精
などと呼ばれているそうです。
一番年上の方はひばりさんと同じ年とのこと。
とてもお元気そうですね。

出典:X(twitter)
加藤和也さんは、
ひばりさんの死後も彼女たちを雇い続けています。
彼女たちは、
「美空ひばり記念館」に併設している自宅に住んでいて、
記念館に来たお客さんにひばりさんの素顔を伝える「語り部」として
働いているそうです。
まとめ
今回は美空ひばりさんのひばり御殿の現在について調べてみました。
都内の一等地にある豪邸は、
現在は「美空ひばり記念館」として、
多くのファンに愛される場所になっていました。
借金問題は尽きないようですが、
息子・和也さんの、
それでも美空ひばりの伝説を残し続けたいという想いには、
胸が熱くなりますね。
これからもひばりさんと再会できる場所であり続けてほしいです。