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君たちはどう生きるかのアオサギの正体・意味や目的は自己肯定?鈴木プロデューサーがモデル?

「君たちはどう生きるか」で主人公と行動をともにしたアオサギ。

重要なキャラクターでありながら謎が多い存在でもあります。

今回はそんなアオサギの正体や目的について、

ネット上の意見を参考にまとめたいと思います。

ネタバレを含みますので、本編ご鑑賞後に本記事をご覧ください。

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目次

「君たちはどう生きるか」のアオサギの正体・意味や目的は?

アオサギの正体:ハゲたおじさん

7https://www.ghibli.jp/info/013702/

内容が一切明かされない中、

アオサギのイラストが描かれたポスターだけが公開されました。

このアオサギを見て、

実はアシタカのようなイケメン?

鳥の騎士のようなかっこいいキャラクター?

などと期待する声が上がっていました。

ところが蓋を開けてみると、

アオサギの正体はハゲたおじさんでした。

おじさんが出てきた瞬間に、

ガッカリした方は多かったようです。

正確には、

普通のアオサギの中におじさんが入っている

という表現が合っているでしょう。

口の中からおじさんが出てくる

という構造になっています。

ポスターにアオサギには目が2つありますが、

・上のほうにある目は鳥の目
・下のほうにある目はおじさんの目

ということですね。

本当の姿は不明

アオサギのキャラクターは、

・美しいアオサギの姿
・不細工なハゲがおじさんの姿

この2つの姿がありますが、

どちらが本来の姿なのかは不明です。

本人は、

美しいアオサギの姿のほうが気に入っているようです。

基本的に自由に姿を変えられる

アオサギは、

自分の意思で鳥になったりおじさんになったり、

自由に姿を変えることができます。

しかしながら、

眞人が矢でくちばしを射抜いたことで、

鳥の姿に戻れなくなってしまいました。

くちばしが弱点のようですね。

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アオサギの目的:眞人を異世界に導くこと

空襲で母親を亡くした主人公の眞人は、

新しい母ナツコの屋敷で一緒に暮らすために、

郊外の屋敷に引っ越します。

その屋敷の周りに現れたのがアオサギです。

アオサギは、

本当のお母さんは生きている。
会わせてやるからついて来い。

と言って、

眞人を森の中にある塔に導きます。

すると謎の力で塔の床が溶け、

・アオサギ
・眞人
・キリコ

この3人が異世界へと吞み込まれてしまうのでした。

物語の終盤、

眞人が異世界に導かれた理由は、

異世界を作り出した大叔父が、

自分の後継者にするために眞人を呼び寄せたから

ということが判明します。

アオサギはその案内役だったのでしょう。

アオサギが存在する意味:眞人が自分の邪悪さを受け入れるため

大叔父の異世界へ眞人を案内したアオサギですが、

本当の意味は別にあるのではないでしょうか。

異世界に入ってからは、

眞人と一緒にナツコを探しに行くなど、

相棒のような存在に見えますが、

眞人の分身のようでもありました。

アオサギは眞人の醜い部分?

眞人は心の中では父や新しい母ナツコに不満がありながらも、

表向きは真面目で良い子を装っています。

「もののけ姫」のアシタカ
「天空の城ラピュタ」のパズー

しかしこのような真っすぐな心の主人公とはちょっと違います。

裕福な家の子である眞人は、

転校先の学校でいじめにあいます。

学校に行きたくない眞人は、

自分で頭に石を打ち付け大怪我をして、

学校を休めるようにします。

さらに友達にやられたと嘘をつき、

父の怒りを学校に向けさせるというしたたかさもありました。

アオサギも眞人を森の塔に導くために、

死んだ母親が実は生きていて、

眞人の助けを待っていると嘘をつきます。

眞人の中に抑圧されている醜いものが

アオサギという形で存在しているのかもしれませんね。

実際には異世界に若い頃の母親(ヒミ)がいたので、
完全な嘘ではないという解釈もできます。

アオサギは眞人の大事な部分?

眞人は母が生きていると嘘をついたアオサギに対し、

こいつは嘘つきだ、ずるい奴だ

と言います。

するとアオサギは、

ずるいのは自分が生きる知恵だ

と言います。

人は正直さだけではなく、

それと正反対の「ずるさ・醜さ・したたかさ」などもあってこそ、

人間らしさがあるということでしょう。

眞人は名前からもわかるように、

正しい人として生きてきたのだと思います。

だから生きにくさを感じていたのです。

眞人に必要なものは、

自分自身の醜さを認め受け入れることなのかもしれません。

それを象徴するものがアオサギなのではないでしょうか。

眞人の「眞」は、まこと・本当の・正しいなどの意味をもちます。

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アオサギを受け入れることの大切さ

アオサギと異世界に行く前の眞人は、

表向きは両親に従う真面目な少年でありながら、

・自傷によって学校を休み、父の怒りを友達に向けるずる賢さがある
・ナツコを母として認められず、怒りを感じている

このような闇の部分を偽っていました。

しかしアオサギと行動を共にし、

アオサギを受け入れるうちに、

自分の邪悪な部分も受け入れられるようになったのです。

大叔父から後継者になるように言われた場面では、

頭の傷は自分でつけたものであると言い、

愚かな行動を認め「傷は悪意のしるし」だと言います。

このような悪意をもった自分には
悪意のない平和な世界を作る資格はない。
だからたとえ悪意に満ちた世界であっても、
現実世界に戻る。

と決めたのです。

本当の自分を認めたことで、

正しい道が開けたと言えるでしょう。

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アオサギのモデルは鈴木敏夫プロデューサー?

最後まで明確な正体が明かされなかったアオサギですが、

実はこのキャラクターのモデルとなる人物がいたようです。

それがジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんです。

鈴木プロデューサーは自ら、

アオサギのモデルは自分だと認める発言をされているようです。

本作は宮崎駿の自伝的な作品と言われており、

主人公の眞人は宮崎駿監督だと解釈することもできます。

・作品のことだけを考えて真っすぐ向き合う宮崎監督
・商業的な戦略など、さまざまなサポートをする鈴木プロデューサー

この二人の最強タッグを描いているのかもしれませんね。

アオサギの注文シーンが面白い


Wikipediaより

眞人が打ち抜いたことでクチバシに穴が開いてしまったアオサギ。

この穴が開いたままだと鳥の形になることができません。

そこで眞人はアオサギのクチバシの穴に、

丸く削った木を埋め込みます。

しかしちょっと形が合わないとずれてしまうため、

ピッタリサイズに削るように眞人に注文をつけるという

コミカルなシーンがありました。

このやりとりが、

・作品を作る宮崎監督(眞人)
・作品に注文をつける鈴木プロデューサー(アオサギ)

この関係を表しているようで笑ってしまいました。

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まとめ

今回は、

「君たちはどう生きるか」のアオサギの正体は目的について

考察してきました。

謎が多いキャラクターですが、

ネット上の意見を調べてみると、

興味深いメッセージが伝わってきました。

色々な解釈を知ると、

また鑑賞したくなりますね。

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君たちはどう生きるかのアオサギの正体・意味や目的は自己肯定鈴木プロデューサーがモデル

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