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【ネタバレ】「君たちはどう生きるか」で伝えたいことは?ラストのメッセージとは?

ついに公開された「君たちはどう生きるか」。

ジブリ史上最も難解な作品という声も出ています。

ラストに込められたメッセージなど、

本作が伝えたいことは何なのか、

ネット上の意見を参考に考察したいと思います。

ネタバレを含みますので、本編ご鑑賞後に記事をご覧ください。

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目次

【ネタバレ】「君たちはどう生きるか」で伝えたいこと5つ

1つ目:自分と向き合い、自己選択することの大切さ


https://www.ghibli.jp/info/013702/

異世界にいる大叔父から跡を継いでほしいと言われた

主人公の眞人(まひと)は、

・平和な世界のバランスを保つ役目を果たしながら異世界に残るか
・父の待つ現実世界に帰るのか

という選択を迫られ、

自らの意思で後者を選びます。

タイトルにあるように、

自分でどう生きるか決めることの大切さ

本作が伝えたい大きなメッセージです。

自己選択できなかった眞人の人生

戦争という異常事態のなか

眞人は、

・住む場所
・家族
・友人

などを自分の意志で選択できない状況でした。

さらに眞人は母を亡くした心の傷もあり、

人生に怒りや葛藤を感じています。

・新しい母ナツコの存在を受け入れられない
・自分で頭に石をぶつけて、友達にやられたと嘘をつく

このような行動からも彼の心の闇が感じられます。

自らと向き合うことで道が開けた

思い通りにいかない人生を送っていた眞人ですが、

異世界で自らを向き合えたことで、

自分の生きるべき道を見出していきます。

平和な世界を作るために積み木を積み上げる役目を

引き継いでほしいという大叔父に対し、

眞人は頭の傷を見せます。

それは眞人が自分で頭に石をぶつけて負った傷。

友人にやられたと嘘をつき、

父親の怒りを学校側に向けさせようとしたのです。

眞人はこの愚かな行動を認め「傷は悪意のしるし」だと言います。

このような悪意をもった自分には
悪意のない平和な世界を作る資格はない。

だからたとえ悪意に満ちた世界であっても、
現実世界に戻る。

このように決めたのです。

本当の自分を認めたことで、

正しい道が開けたと言えるでしょう。

今の時代に伝えたいメッセージ

今は眞人が生きているような戦時中ではありませんが、

様々な問題が山積する時代です。

そんな時代にこそ、

このような自己選択が大事であることを

伝えようとしているのかもしれません。

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2つ目:自分は「こう生きた」という監督のメッセージ


https://www.oricon.co.jp/news/2219952/full/

本作はこれからの時代を生きる人々に向けて

どう生きるかを問う作品であると同時に、

「自分はこう生きた」という

宮崎駿監督のメッセージが込められた作品でもあるでしょう。

主人公の少年眞人は、

宮崎駿監督を反映させたキャラクターと言えます。

【眞人】
・父親が戦闘機工場を経営していた
・第二次世界大戦時に郊外へ疎開
・病院に入院していた母親が空襲による家事で亡くなる

【宮崎駿監督】
・父親が航空機部品製造会社を経営していた
・第二次世界大戦時に宇都宮へ疎開
・母親は幼い頃から寝たきりで「ナウシカ」制作中に亡くなった

このように共通点が多いことからも明らかですね。

つまり眞人の生き様を通して、

「自分はこう生きた」

ということを伝えているのだと思われます。

監督の引退宣言?

大叔父のいる異世界は、

・美しい風景が広がる
・ユニークなキャラクターが登場する
・あり得ないことが起きる

このような描写から、

フィクションの世界とも解釈できるでしょう。

眞人(宮崎駿監督)がこの世界を去り、

現実世界に戻るということは、

宮崎駿監督が映画制作の世界から去る

とも考えられますね。

これまで何度も引退宣言をしては、

引退撤回をして新作制作に取り組んできた宮崎駿監督。

今回は本当に最後の作品という決意の表れが、

ラストシーンに込められているのかもしれません。

私はこう生きた。
さあ、君たちはどう生きるか。

というメッセージが込められているように感じますね。

3つ目:過去作品へのオマージュ


https://www.ghibli.jp/works/nausicaa/

本作には、

これまでのジブリ作品を彷彿とされるシーンが

いくつも出てきます。

過去作へのオマージュも

本作のメッセージの一つと言えるでしょう。

・父の工場から持ってきた戦闘機の部品:「ナウシカ」のオウムの目の部分
・疎開先の田園風景:「トトロ」の風景
・羽を拾いながらアオサギを追うシーン:「トトロ」でメイがドングリを拾い中トトロを追うシーン
・屋敷の不思議な雰囲気:「千と千尋」の屋敷の雰囲気
・眞人が不思議な白い紙に襲われるシーン:「千と千尋」で紙鳥に追われたハク
・ヒミが操る炎:「ハウル」のカルシファーの炎
・お手伝いの元気なおばあちゃん達:「ポニョ」のホームのおばあちゃん達
・海のシーン:「ポニョ」の海のシーン

このようなシーンから、

集大成を意識して作られた作品であることがわかります。

このようなメッセージに対し、

嬉しいと同時に寂しさを感じる

というジブリファンが多いようです。

13個の積み木は過去作品?


https://www.ghibli.jp/works/nausicaa/

本作の印象的なシーンが、

大叔父が積み上げていた13個の積み木です。

様々な形をした積み木は、

微妙なバランスを保ちながら積み上げられています。

これは、

宮崎駿監督の過去の作品と解釈することもできるでしょう。

①「風の谷のナウシカ」
②「天空の城ラピュタ」
③「となりのトトロ」   
④「魔女の宅急便」
⑤「紅の豚」
⑥「もののけ姫」          
⑦「千と千尋の神隠し」
⑧「ハウルの動く城」
⑨「崖の上のポニョ」
⑩「風立ちぬ」
⑪「君たちはどう生きるか」

これらの宮崎駿監督によるジブリ作品に、

⑫「ルパン三世 カリオストロの城」
⑬「未来少年コナン 巨大機ギガントの復活」

こちらの監督作品を加えると13作品になりますね。

これまで作ってきた作品は色々な形があり、

それぞれが支え合う関係。

すべてが一緒になることで、

本当の宮崎駿作品であると

伝えたかったのかもしれません。

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4つ目:権力の恐ろしさ

大叔父によってバランスが保たれていた積み木。

これは権力者が独裁的に世界を操っている

というメッセージが込められているのかもしれません。

積み木の前に現れたインコの王は、

怒りにまかせて積み木を倒してしまいます。

これにより世界が破壊されてしまいます。

権力者の気まぐれにより世界が大きく変わってしまう

という恐ろしさは、

今の時代に通じるものがあるでしょう。

そんな不安定な世界だからこそ、

どう生きるか考える必要がある

ということも伝えたかったのかもしれません。

5つ目:母の愛の大きさ

大叔父のいる異世界が破壊する中、

眞人が現実世界に戻ろうとします。

戻るためには、

自分の世界に戻るための「ドア」から出なければなりません。

眞人は若き日の眞人の母親であるヒミと一緒に出ようとするのですが、

ヒミは、

私のドアは別だ!

と言います。

眞人は、

そっちの扉に行ったら病院の火事で死んでしまう!

と叫びます。

しかしヒミは

お前を生まなきゃ

と微笑み、自分のドアから出るのでした。

息子への無償の愛

眞人と一緒の扉から出たら、

ヒミはきっと病院の火事にあうことはないでしょう。

しかし眞人を生んだ事実がなくなってしまうので、

眞人は存在しなくなります。

ヒミは自分の命よりも、

迷いなく息子・眞人の命を優先したのです。

この母親の愛は、

本作で伝えたいことの一つだと思います。

宮崎駿監督の母親は、

幼い頃から病気がちで、

「ナウシカ」制作中に亡くなっています。

そんな亡き母への想いも込められているのでしょうね。

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伏線回収不足で伝えたいことがわかりにくいという声も

本作はメッセージ性が強い作品ですが、

伏線回収不足により、

伝えたいことがわからない

という意見も目立ちました。

ネット上で見られた意見はこちら。

・空襲の時のゆがんだ映像の意味
・空から降ってきた隕石の意味
・アオサギの特別な力の意味
・若いキリコの背景
・ワラワラの説明

このような部分は、

きちんとした説明が少なかったので、

疑問が残った方は多かったようです。

もう一度きちんと見て理解したい

一回見ただけだとわからない作品

このような意見も多く見られました。

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まとめ

今回は「君たちはどう生きるか」の

伝えたいこと、メッセージについて

考察してきました。

本作は考える余地がたくさんある作品です。

色々な方の考えを知ると、

もう一度観たくなりますね。

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【ネタバレ】「君たちはどう生きるか」で伝えたいことはラストのメッセージとは

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