9月5日、静岡県牧之原市の認定こども園で河本千奈ちゃん(3)が
通園バスの車内におよそ5時間にわたって取り残され、熱中症で死亡しました。
こども園は7日午後3時から記者会見を開きましたが、
会見の様子に視聴者は驚いたようでした。
【動画】川崎幼稚園の理事長謝罪の様子
3歳の河本千奈(ちなつ)ちゃんが
園バスの車内におよそ5時間にわたって取り残され、熱中症で死亡しています。
こども園は記者会見を開き、こちらが増田立義園長の謝罪の様子です。
千奈ちゃんが乗ったバスを運転していた増田理事長。
冒頭では
亡くなった園児やご遺族におわび申し上げます。
また保護者の方々にはご心配やご迷惑をおかけし大変申し訳ございません
と頭を下げ謝罪されました。
しかしこの後の会見がひどすぎて、会見中に過呼吸の保護者が続出したのです。
笑いながらの会見
廃園になるかもしれないね
と笑いながらマイクに向かって話します。
増田立義園長ご自身で運転したバスに
千奈ちゃんを車中に3時間放置しているにも関わらずです。
記者会見で、杉本副園長が事故発生の経緯について説明しました。
園の体制や千奈ちゃんが好きだった歌を聴かれ、
話す際になぜか笑ってしまうという失態。
この場面で笑ってしまうのはなぜなのでしょうか。
他人事で最後は逆ギレに聞こえる
記者から増田理事長に対しこのように質問が挙がりました。
園バスに絵がたくさん描いてあったから外から
(千奈ちゃんがいることを)確認できなかったのではないか
それに対し増田理事長は
え~、申し訳ないなぁと思いました。
そういう風に思っています
とどこか他人事にも聞こえるような、
そしてどこか怒ったように聞こえる返答をされています。
言い訳がましい
会見中、バスを運転した増田理事長がその状況を説明しています。
その際言い訳にも取れるような
運転をいつもやっていなかったので不慣れだった
などと語っています。
また、報道陣からは
千奈ちゃんはどんな子だった?
と聞かれたにも関わらず千奈ちゃんのことがわからず
なんとなくかわした印象がありました。
顔と名前が一致しない先生がバスを運転しても良いものか疑問です。
現在コロナ禍であり保育士も足りていない状況だったのでしょうか。
言い訳が疑問を呼ぶ
バスに乗った=登園システム

千奈ちゃんが乗っていたバスには園児6人がいたことを受け、
職員が紙とタブレット端末に「6人」と入力し、
千奈ちゃんはシステム上、「登園」していることになっていました。
登園していることになっていたなら、
逆に園に姿が見えないということで、
先生同士の確認や保護者への連絡はなかったのでしょうか。
点呼もせず、悲劇を防ぐ為の登園管理システムを導入していても意味が有りません。
バスは除菌していた→なぜ見つからない?

園の説明では除菌を徹底しているということでした。
車内を除菌しているのであれば、
除菌中に発見できる可能性があるのではないでしょうか。
会見を聞きながら疑問がこみ上げてきます。
まとめ
昨年の夏、福岡県の保育園で送迎バスに取り残された5歳の園児が命を落としてしまった事故。
このことで全国の保育所や幼稚園が更に緊張感を強めたはずです。
福岡の事故も同様に、保育園側が降車時の確認を怠っていたことが原因でした。
人手不足が騒がれる業界で、命にかかわる業務の今一層の見直しが必要なときだと感じます。