2015年に熊谷市で起こった事件。
それが熊谷6人連続殺人事件です。
その容疑者として逮捕されたのがナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告。
6人もの尊い命を奪っているにも関わらず、裁判の判決は無期懲役なのです。
死刑が求刑されてもおかしくない程の事件ですよね…。
今回はナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告はなぜ無期懲役なのかを調べてまとめました。
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンが起こした事件とは

熊谷6人連続殺人事件


2015年9月14日から16日の3日にわたって事件が発生。
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告は男女合わせて6人もの命を奪いました。
殺害された中には小学校低学年の女の子が2人もいたのです。
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告は3日で3軒の家に侵入。
現金などの金品を奪って住民を殺害しました。
なんと殺害後その場で飲食までしていたのです。
常軌を逸していますよね。
事件発生の前日
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告は
事件発生の前日9月13日にも熊谷市の住宅に侵入していたのです。
2012年に来日して以来、職を転々としながら生活をしていたナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告。
そういった生活を送っていくうちにだんだんと孤立していき、被害妄想をするようになったのだそう。
事件発生前にもひどい被害妄想に陥り、
勤務していた群馬県伊勢市の寮から逃走。
その後熊谷市の住宅に侵入し、お金と警察を求めたのです。
通報を受けた警察はナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告を保護。
しかし、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告は警察署から逃走を図りました。
全ての持ち物を残して。
そして逃走の翌日に凶悪な事件を起こしたのです。
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンはなぜ無期懲役?

一審は死刑判決

一審では死刑判決が下されました。
6人もの命を奪った強盗殺人ですから当然ですよね。
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告は
3軒目の住宅にいたところを警察に発見され逮捕に至っています。
そのため犯人であることは間違いありません。
また、殺害に使用された凶器は包丁であり、小学生の女の子たちはたった一突きで死亡したのです。
強い力で急所を狙って刺していることになりますから、殺意があったと判断できます。
それに加えて、金品を奪ったり飲食をしていることから強盗目的だったことも伺えますよね。
しかも、殺害後には血痕を拭いたり遺体を隠すなどの行為が見れられました。
明らかに証拠隠滅をしようとしています。
そのため責任能力があると認められたのです。
総合的にみても死刑という判決は当然の結果ですよね。
遺族もこの判決に安心していました。
二審にて無期懲役に

この事件の争点は被告の責任能力の有無。
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告の弁護人は責任能力が無いと主張を続けたのです。
精神鑑定が行われた結果、被告は事件前から統合失調症を発症していたと診断されました。
犯行当時には被害妄想があった可能性があると精神科医は述べたのです。
統合失調症とは
統合失調症は、現実とのつながりの喪失(精神病)、幻覚(通常は幻聴)、妄想(誤った強い思い込み)、異常な思考や行動、感情表現の減少、意欲の低下、精神機能(認知機能)の低下、日常生活(仕事、対人関係、身の回りの管理など)の問題を特徴とする精神障害です。
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/SearchResults?query=%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%A4%B1%E8%AA%BF%E7%97%87
事件前日に警察に保護された時にも「追われている」「殺される」などの言動があったとのこと。
裁判中も意味不明な言動や回答が多く見られたのです。
弁護側はこの精神状態から心神喪失を主張し、死刑判決の棄却を求めました。
そして控訴審判決公判にて無期懲役が言い渡されたのです。
大熊裁判長は、訴訟能力を保持していたとする一方、事件当時は統合失調症の影響で妄想があったと述べた。
https://www.sankei.com/article/20191205-FC2TYXXEQJPXLBDTMAIS2BDEII/
心神喪失まではありませんが、心神耗弱の状態だったと判断されました。
遺族にとっては悲痛な結果に…。
責任能力の有無で判決が覆されるなんて驚きました。


まとめ
ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告がなぜ無期懲役なのかをご紹介していきました。
統合失調症と診断され責任能力が無いと判断されたのです。
責任能力がどうこうというより決して許されることではないですよね。
6人の命を奪うなんてありえません。
一生かけて償う必要があると思います。