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思い出のマーニーは難しい?マーニー正体やサイロの驚くべき説を考察!

「思い出のマーニー」は難しいと言われる作品です。

マーニーの正体の謎や

サイロの謎など、

全体的にわかりにくい描写が多く、

難しいと感じる方が多いようです。

今回は「思い出のマーニー」が難しいと感じる理由と、

その謎に迫りたいと思います。

ネタバレを含みますので本作鑑賞後に記事をご覧ください

記事は公式サイトを元に情報や画像を使わせていただいております。

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目次

「思い出のマーニー」の難しいと感じる理由5つ

1つ目:湿っ地屋敷の描写がわかりにくい

海辺で暮らし始めた杏奈は、

長い間空き家になっているという

古い洋館「湿っ地屋敷」を見つけます。

なぜか屋敷に惹かれる杏奈

杏奈はこの屋敷をどこかで見たことがあると感じます。

そしてなぜか強く惹かれるのですが、

その理由はわかりません。

まずこれが1つ目の謎です。

廃墟のはずが光が灯る

はじめは真っ暗で人の気配がまったくなかった湿っ地屋敷。

しかし次に杏奈が見た時には、

不思議なことに明かりがともり、

たくさんの人が集まっていました。

これが2つ目の謎です。

このように湿っ地屋敷の描写には謎が多いため、

理解するのが難しいと感じるしょう。

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2つ目:杏奈の記憶が曖昧になる理由がわからない

杏奈はマーニーから

療養先でお世話になっている大岩夫妻について

聞かれるシーンがあります。

しかしなぜか大岩夫妻のことを思い出せません。

反対に、

大岩夫妻の家で過ごして杏奈は、

マーニーのことを思い出せなくなっていることに気付きます。

杏奈の記憶が曖昧なのはどうしてなのでしょうか。

漠然とした不思議な雰囲気だけで、

詳しい説明がないので、

難しいと感じてしまうのでしょう。

3つ目:サイロでのマーニーの行動

本作で特に解釈が難しいのが、

サイロでのシーンでしょう。

薄気味悪くそびえたつサイロ。

サイロはとは、工業原料や農産物、飼料など各種物資の能率的な集配と貯蔵のためバラ積み方式の容器を用いた倉庫のことです。

マーニーは、

幼い頃にサイロに閉じ込められそうになったことから

ずっとサイロに恐怖心を抱いていました。

そのトラウマを克服するために

杏奈とマーニーはサイロへ行くことに。

謎の行動をするマーニー

しかしマーニーは

杏奈のことを無視したり、

「和彦」と呼ぶなど様子がおかしくなります。

やがて大雨になりサイロの中で眠ってしまう2人。

するとマーニーは杏奈を置き去りにして

消えてしまうのでした。

このサイロのシーンで

マーニーの言動や行動がおかしくなったのはどうしてなのか?

これが本作のもっとも難しい部分ではないでしょうか。

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4つ目:マーニーの正体

本作が難しいものにしている理由は、

マーニーの正体がわかりにくいからです。

・「私はこの屋敷のそばから離れられないの」発言→屋敷に住みつく幽霊?
・杏奈の前から姿を消すことが多い→魔法使い?
・杏奈を癒す存在→杏奈の空想の友達?

このように、

さまざまな解釈ができるため、

マーニーの正体はなかなか掴めません。

そのため解釈が難しい映画と感じてしまうのでしょう。

正体が明かされてもわかりにくい

映画終盤で、

マーニーの正体は杏奈の祖母であることがわかります。

しかしそれでも、

・マーニーはどうして現れたのか
・マーニーはどうして姿を消したのか

などの説明がないため、

何となくモヤモヤしたままに終わってしまいます

5つ目:夢か現実かわからない

マーニーの正体と同じように解釈が難しいのは、

杏奈とマーニーが会っている世界はどんな世界なのか?

ということです。

・現実の世界にマーニーが入り込んでいるのか
・すべて杏奈が作り出した世界なのか

このような疑問があるまま

物語が進んでいくので、

全体的に解釈が難しい印象を強く感じてしまいます。

最終的にマーニーが杏奈の祖母であることが明かされるも、

この不思議な世界についての描写がないため、

結局何が言いたい映画だったの?

杏奈とマーニーは本当に会っていたの?

などの謎は残ったままなので、

全体的に難しい映画だったという印象を受けてしまいます。

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「思い出のマーニー」の5つの謎の考察

1つ目:湿っ地屋敷の謎

謎の多い湿っ地屋敷は、

・杏奈をマーニーへと導く存在
・杏奈が異世界に入り込むきっかけとなるもの

という解釈ができます。

杏奈が湿っ地屋敷を知っていた理由は、

祖母マーニーが幼い杏奈に渡した写真に映っており、

その記憶が頭の片隅にあったからでしょう。

育ての親の頼子の家で暮らすことになった杏奈は、

その写真をずっと大事に持っていたいいます。

成長した杏奈その写真の存在を忘れていたのですが、

この写真が杏奈をマーニーへと導いた

と考えることができます。


さらに廃墟であるはずの湿っ地屋敷に光がともるシーンがあります。

これは杏奈に対して、

マーニーのいる異世界への扉が開いた瞬間と言えるでしょう。

杏奈が異世界に入り込むきっかけという

重要な役割を担っていると思われます。

2つ目:杏奈の記憶が曖昧になる理由

杏奈の記憶が曖昧になる理由は、

杏奈が現実世界と非現実世界を行き来しているからです。

・大岩夫妻(現実世界)の記憶が薄れる→非現実世界に引き込まれている状態
・マーニー(非現実世界)の記憶が薄れる→現実世界に戻ってきつつある状態

このような解釈ができるでしょう。

つまり杏奈はマーニーにのめりこむほど、

現実世界に戻れなくなってしまうということですね。

そう考えるとゾッとします。

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3つ目:サイロのシーンの謎

杏奈は幼い頃に祖母マーニーから

少女時代の話を聞いていました。

少女になった杏奈はその話をすっかり忘れているのですが、

潜在的な記憶として残っていたのでしょう。

杏奈とマーニーの出来事は、

幼い頃に祖母マーニーから聞いた話をもとにして作られたもの

という解釈が有力です。

そして、聞いていない部分は作り出すこと(再現すること)ができません。

おそらく杏奈は祖母マーニーから

・マーニーがサイロに行ったこと
・そこに和彦が迎えに来たこと

を聞いていたのでしょう。

それがそのまま再現されたため、

・杏奈はその場にいない
・和彦が一緒にいた

ということになっていたのだと思われます。

そのためマーニーは

・その場にいるはずのない杏奈の姿が見えていなかった→杏奈を無視しているように見えた
・その場にいた和彦の姿を見ていた→杏奈を「和彦」と呼んだ

ということですね。

マーニーが杏奈を置き去りにして姿を消した理由は、

祖母マーニーからサイロを出た後の話は聞いていなかったため、

再現できなかったからだと考えられます。

これがマーニーが突然サイロから消えた謎の答えでしょう。

4つ目:マーニーの正体

本作を理解するためのポイントは、

マーニーの正体です。

その正体は、

映画の中で明かされている通り

杏奈の祖母で間違いないでしょう。

しかし、

現れた理由と消えた理由はわかりにくままです。

これは次の章の「異世界が作られた理由」

を見ていただくと解釈しやすいかもしれません。

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5つ目:異世界が作られた理由

本作の謎は、

夢か現実かわからない異世界の描写です。

このモヤモヤは、

この異世界を誰が作ったかを考えることで、

少しスッキリするかもしれません。

ネット上では以下の3つの説が有力とされています。

①杏奈が作った説

1つ目は、

自分自身を救うために杏奈が作り出した世界という説です。

心の闇を癒してくれる存在を求め、

幼い頃の記憶をもとに

マーニーという存在を作り出したのでしょう。

杏奈の苦しみと、

そこから抜け出したいという強い思いが、

無意識のうちに潜在的にあった祖母の記憶を

呼び起こしたということですね。

しかしこの説には1つ疑問点があります。

杏奈が作り出した世界であるなら、

杏奈にとって良い事ばかりが起こるはず。

しかし実際には、

サイロで置き去りにされてしまうなど、

杏奈にとって良くない事も起きています。

そこで2つ目の説の可能性が出てきます。

②祖母マーニーが作った説

2つ目の説は、

祖母マーニーが杏奈を救うために作った世界というものです。

・杏奈は幼くして両親を事故で亡くしていた
・祖母マーニーが引き取るも、マーニー自身も病気になってしまう

このような状況の中で、

マーニーは愛する孫娘の杏奈の将来を心配したのでしょう。

マーニー自身も両親に愛されずに育った

という辛い幼少時代を経験しているため、

その心配はさらに大きなものだったと思われます。

そこでマーニーは杏奈に対し

いつか困った時には自分が救うしかない

と考えたのではないでしょうか。

そこでマーニーは

・幼いマーニーに自分の話を聞かせて記憶を呼び起せるようにした
・湿っ地屋敷の写真を渡し、いつかこの地に来て記憶が蘇るようにした

このような壮大な計画を立てたという解釈も

できるのではないでしょうか。

「許して」の本当の意味とは?

最後にマーニーは杏奈に、

サイロに置き去りにしてことを「許して」と言います。

これは同時に

・幼い杏奈を残して死んでしまったこと
・その後、杏奈に不幸な子供時代を経験させてしまったこと

このようなことに対する

謝罪ともとれるでしょう。

杏奈はこの謝罪を受け入れます。

おそらく杏奈もサイロのことだけでなく、

マーニーのさまざまな謝罪を受け入れたのでしょう。

そうすることでやっと

自分自身も許す=自己肯定ができたのだと思われます。

そして育ての親からの愛情にも

気付くことができました。

そんな杏奈を見たマーニーは

役目を果たせたと思い、

姿を消したのではないでしょうか。

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③絵美里が作った説

3つ目の説は絵美里が作ったという説です。

可能性は低い説ではありますが、

ネット上では辻褄が合うという意見も見られます。

絵美里は、

・マーニーの実の娘
・杏奈の実の母

という重要な人物でありながら、

あまり映画の中で語られていません。

・両親から愛されなかったマーニーは絵美里と良い母娘関係を築けないまま死別した
・杏奈は幼い頃に絵美里と死別したことで深い闇を抱えるようになってしまった

このような事情から、

絵美里はマーニーとも杏奈とも

十分な関係が築かなかったと言えます。

そんな絵美里の想いが

マーニーと杏奈を引き合わせた

と考えることもできるのではないでしょうか。

マーニーも杏奈に救われていた

本作は、

マーニーが杏奈を癒すという構図だけでなく、

杏奈がマーニーを癒しているという見方もできます。

マーニーは両親とも娘とも

幸せな時間を過ごすことができませんでした

しかし孫の杏奈が現れたことで、

はじめて家族と幸せな時間を過ごすことができたのです。

このように解釈すると、

絵美里が世界を作った説も辻褄が合うように思いますね。

絵美里は自分には与えられなかった

家族と過ごす幸せな時間を

杏奈にもマーニーにも与えたかったのかもしれません。

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まとめ

今回は「思い出のマーニー」が難しいとされる理由と、

その謎の考察をしてきました。

杏奈は幼いころに祖母マーニーから

少女時代の話を聞いていました。

その記憶は成長するにつれて忘れていましたが、

湿っ地屋敷に来たことで蘇った。

という解釈ができます。

そしてこれは、

杏奈、マーニー、絵美里の

いずれかの強い想いによる想いだったのでしょう。

ジブリ作品は

このようにさまざまな解釈ができる難しさが

魅力とも言えますね。

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思い出のマーニーは難しいマーニー正体やサイロの驚くべき説を考察!

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