大谷翔平選手が高校1年生の時に作成した
目標達成シート(マンダラート)とは、
どんなものなのでしょうか。
目標の立て方や使い方について調べてみました。








大谷翔平流目標(マンダラート)の立て方5つ!
1つ目:大中小の目標を立てる

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH220KS0S2A520C2000000/
大谷選手が高校時代の監督・佐々木洋さんの指導のもと作成した、
目標達成シート(マンダラート)。
マンダラートとは、
曼荼羅模様のようなマス目(81マス)に解決策やアイデアを書き込むもの
目標達成シートとも呼ばれます。
こちらは実際に大谷選手が作成したものです。

https://dime.jp/genre/567605/
たくさん言葉が並んでいて複雑そうですが、
・大目標
・中目標
・小目標
と分けて考えるとわかりやすいでしょう。
81マスの中心に大目標を、
その周りに中目標、小目標を記入します。
これにより、
・目標を実現するために必要な要素が見える化される
・思考を整理した上で取り組める
・目標達成への道を見失わない
このような効果が期待できるといいます。
目標に向かって闇雲に努力するのではなく、
目標実現のためにすべきことを
明確にしてくれるシートということですね。
それでは、
具体的な大中小の目標について見ていきましょう。
大目標を記入する

まず81マスの中心に大目標を記入します。
目標表達成シートの起点となるものですね。
大谷選手の場合の大目標は、
「8球団からドラフト1位指名を受けること」です。
中目標を記入する

次に大目標の周りに中目標を記入します。
中目標は、
大目標を達成するために必要な要素です。
大谷選手の場合は、
・体づくり
・コントロール
・キレ
・スピード160キロ
・変化球
・運
・人間性
・メンタル
この8つを中目標として記入しています。
小目標を記入する

最後に中目標の周りに
さらに小目標を記入します。
小目標は、
中目標を達成するために必要な行動目標です。
大谷選手の場合例えば「体づくり」の小目標は、
・体のケア
・サプリメントを飲
・FSQ90kg
・RSQ130kg
・食事 夜7杯 朝3杯
・可動域
・スタミナ
・柔軟性
このように記入しています。
この細分化された小目標をクリアし、
中目標を実現することができれば、
自然と大目標を達成できるということですね。
次の章では、
それぞれの目標の書き方について
さらに詳しくご説明しましょう。
2つ目:目標は具体的なものにする

「MLB Life」公式ツイッターより
大谷流目標達成シートの目的は、
確実に夢を叶えることです。
そのためには、
具体的な目標を立てることが大切。
例えば、
〇=10年間で1億円貯める
✕=大金持ちになる
このようなことですね。
大谷選手の大目標は、
「8球団からのドラフト1位指名」と具体的ですね。
さらに、
中目標、小目標も、
具体的でわかりやすい目標になっています。
具体的な目標にすることで、
・実行しやすい
・クリアできているか判断しやすい
というメリットがあります。
大谷選手の中目標「体づくり」を例に見てみましょう。
・体のケア
・サプリメントを飲
・FSQ90kg
・RSQ130kg
・食事 夜7杯 朝3杯
・可動域
・スタミナ
・柔軟性
どれも実行しやすい目標であり、
結果を計測しやすい目標に設定してあります。
1日前と比べてどうか
1週間前と比べてどうか
1ヶ月前と比べてどうか
このように結果を計測しやすい目標が
良いということですね。
もしできていない場合は、
それでは今すべきことは何か
を明確にすることもできます。
モチベーションを維持しながら夢の実現に向けて
頑張ることができるでしょう。
3つ目:中目標はバランスを考える

中目標は、
大目標の実現するため必要となる基礎的な要素です。
この要素が曖昧になってしまうと上手くいきません。
それでは、
どのようにして中目標を設定すれば良いのでしょうか。
大谷選手の中目標を参考にすると、
・心
・技
・体
・生活
この4要素のバランスを考えることが
大事であるとわかります。
野球の技術や体力だけを目標にしたくなりますが、
それだけでは不十分ということですね。
「原田メソッド」でも有名

これは、
育成手法「原田メソッド」を構築した
原田隆史さんが提唱していることでもあります。
心:モチベーション・精神状態
技:専門知識・仕事のスキルなどの習得状況
体:体力・健康面の状態
生活:私生活など仕事以外の時間の過ごし方
原田隆史さんは、
目標達成シートを作成するにあたり、
この4要素を取り入れることが大事だとしています。
ここで大谷選手の8つの中目標を改めて見てみましょう。
・体づくり(心)
・コントロール(技
・キレ(技)
・スピード160キロ(技)
・変化球(技)
・運(生活)
・人間性(心)
・メンタル(心)
このように4要素がしっかり入っていますね。
「運」に関しては、
小目標として、
・部屋そうじ
・本を読む
・ゴミ拾い
など、仕事(野球)以外の時間の過ごし方を
きちんと設定しています。
大谷選手が「原田メソッド」を参考にしたかどうかは不明ですが、
基礎を押さえて書かれていることがわかります。
高校1年生の時に作成したとは思えない
完成度の高い目標達成シートと言えますね。
4つ目:少し高い目標を設定する

目標の立て方に関する
4つ目のポイントは、
少し高い目標を記入する
ということです。
大谷流目標達成シートの特徴は、
ある程度自分への厳しさを取り入れているところでしょう。
大谷選手はこの目標達成シートと作成するにあたり、
なるべく具体的に、
また少し高い目標を書き込むようにした
と、仰っています。
高い目標はNG?

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH220KS0S2A520C2000000/
ここでポイントになるのが、
「少し」高い目標にする
というとこです。
高い目標ではありません。
81マス全てに高い目標が書かれていたらどうでしょうか。
やる気が失せてしまいますよね。
大谷流目標達成シートは、
ただ記入して満足するだけのものではありません。
あくまでも夢を叶えるためのツールです。
そのためには、
・日々の生活の中で達成できるレベル
・頑張らないと達成できないレベル
にしておくことが大事なのでしょう。
大谷選手が作成した目標達成シートには、
その絶妙なバランスの「目標」が散りばめられている
ということですね。
5つ目:期限付きの目標を設定する

最後にご紹介するポイントは、
期限をつけやすい目標を記入することです。
目標を確実に達成するためには、
時間的な制限をつけることが大事です。

例えば、
100万円貯める
というよりも、
1年後に100万円貯める
という期限付きの目標にしたほうが、
目標達成を目指しやすくなると言われています。
前者の場合、
闇雲に節約生活をすることになり長続きしないでしょう。
後者の場合は、
毎月8万円ずつ貯金しよう
という明確な目標を立てることができるので、
家計のやりくりがしやすくなりますね。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH220KS0S2A520C2000000/
大谷選手の場合は、
「8球団からのドラフト1位指名」という
期限付きの大目標を掲げています。
これを達成するために、
中目標、小目標をどの程度進めていけば良いのか
逆算すれば良いことになりますね。
大谷選手は目標を達成できた?

https://www.nikkei.com/article/DGXZZO60220940W3A920C1000029/
「8球団からのドラフト1位指名」実現のために、
目標達成シートを作成した大谷選手。
結局この目標は達成できたのでしょうか。
結論から言うと実現はできていません。
しかしこれには理由があります。
このシートを作成後、
ドラフトではメジャー挑戦を表明したことで、
8球団からのドラフト1位指名はありませんでした。

しかし「二刀流」を実現できた日ハムに、
ドラフト1位指名で入団できたこと、
それ以降の大躍進を見ると、
目標達成シートの効果は十二分にあったと言えるでしょう。
まとめ
今回は、
大谷翔平選手が高校1年生の時に作成した
目標達成シート(マンダラート)について
目標の立て方や使い方についてまとめてきました。
高校1年生が作ったとは思えない内容に驚くとともに、
参考にしたいことが多いシートであることがわかりました。
このシートの目標以上のところに上り詰めている大谷選手ですが、
さらなるご活躍に期待したいと思います。