「ドラえもん」の声優として日本人に愛されてきた大山のぶ代さん。
アルツハイマー型認知症を患い、
現在は老人ホームで生活されています。
認知症の症状は進行していますが、
穏やかな日々を送られているようです。
しかしここに至るまでには壮絶な闘病生活があったといいます。
この記事では
大山のぶ代さんのアルツハイマー型認知症闘病の様子について
まとめたいと思います。





【壮絶】大山のぶ代のアルツハイマー型認知症闘病の様子
2008年4月に脳梗塞を発症

出典元:https://x.com/dZbe2jLDGOLIOOw/status/1721421835324321975?s=20
2008年4月24日に、
・心筋梗塞
・脳梗塞
を併発した大山さん。
75歳の時でした。
緊急入院して治療を行い、
約4ヶ月の入院生活を送られました。
しかしその後のリハビリにより、
普通の生活が送れるまでに回復したそうです。
しかし夫の砂川啓介さんは、
大山さんの変化に気付き始めます。
2015年にTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」で、
大山さんの症状を明かした砂川さん。
この頃の大山さんは、
- 体は元気でも何を言っているのかわからない
- 鍋を火にかけて焦がしてしまう
- 冷蔵庫は開けっ放し
- 電気はつけっ放し
- 玄関の暗証番号がわからなくなる
このような様子が見られたといいます。
砂川さんは脳梗塞の後遺症だと思っていたそうです。
しかし徐々に、
- 1日中ぼーっとしていることが増えたa
- 数分前のことも覚えていない
- 今日が何日かわからない
- 入浴をしたがらなくなった
- 歩かないようになった
- 寝ていることが多くなった
このように症状が悪化。
また脳梗塞ではないかと心配した砂川さんは、
大山さんを連れて病院へ行ったそうです。
2012年の秋にアルツハイマー型認知症と診断される

大山さんの症状を心配した砂川さんは病院を受診。
検査の結果アルツハイマー型認知症と診断されます。
アルツハイマー型認知症の、
軽度、中等度、高度の主な症状はこちらです。
【軽度アルツハイマー型認知症】
・迷子になる
・質問を繰り返
・判断力の低下
・お金の取扱い等に問題が生じる
・日常作業に時間がかかるようになる
・物の紛失、おかしな場所に置き忘れたりする
・感情および人格の変化
【中等度アルツハイマー型認知症】
・記憶障害や錯乱が悪化
・新しいことを覚えられない
・家族や友人を認識しにくくなる
・複数の手順による作業が困難になる
・新しい状況へ対応しにくくなる
・幻覚、妄想およびパラノイア
・衝動的行動
【高度アルツハイマー型認知症】
・コミュニケーション能力の喪失
・体重減少
・痙攣発作
・皮膚感染症
・嚥下困難
・うめき声をあげる
・排便・排尿障害
・睡眠時間の増加
診断された当時の大山さんの症状は、
軽度だった可能性が高いですね。
これまで家事はすべて大山さんが行っていましたが、
料理などは砂川さんが担当。
大山さんに寄り添う生活が始まりました。
老老介護が始まる

出典元:https://x.com/livedoornews/status/887446326161440768?s=20
日々症状が進行する大山さんを
献身的に支えた砂川さん。
お二人の間のお子さんはいませんので、
大山さんの介護は砂川さんが行いました。
・徘徊
・幻覚
・かんしゃく
・排泄問題
このような、
アルツハイマー型認知症の症状に悩まされる生活が続き、
砂川さんは心中を考えるまで追い詰められたといいます。
専門家によると、
認知症の家族に対し最終的には穏やかな介護ができるようになるが、
混乱する過渡期をどう短くするかが問題だといいます。
大山さんはこの時「混乱する過渡期」にあり、
砂川さんは大変苦しまれていたのでしょう。
ドラえもんのことを忘れていた

出典元:https://x.com/livedoornews/status/832598071049547776?s=20
砂川さんは2015年5月15日に都内で会見を開いた際に、
「ドラえもん」について語られていました。
ドラえもんの声を26年間担当された大山さん。
認知症を患ってから「ドラえもん」を観ることもあるそうですが、

自分がドラえもんの声優をしていたことは
覚えているかどうかはわからない
と仰っていました。
さらにその後には、
テレビで「ドラえもん」がやっているよ
と言っても、
大山さんは反応さえしなくなったそうです。
認知症を隠していた

出典元:https://x.com/knightma310/status/1708739778039156762?s=20
大山さんがアルツハイマー型認知症と診断された後、
夫の砂川さんは、

病気のことが知られたら、
妻が築き上げてきたドラえもんのイメージにかかわってしまう
と思い周囲には明かしませんでした。
- 夫妻のマネージャーの小林明子さん
- 家政婦さんたち
このような限られた人だけが大山さんの症状を知り、
砂川さんと共にお世話をしていたといいます。
ところが、
友人たちは大山さんの病気に気付きはじめ、
徐々に連絡をしてこなくなったといいます。
このままでは大事な人たちを失ってしまうと思った砂川さんは、
公表することを決めたそうです。
夫・砂川啓介がラジオ番組で公表

出典元:https://x.com/maicho_jp/status/1721053810263822692?s=20
2015年5月13日、
TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」にゲスト出演した砂川さんは、
妻・大山のぶ代が認知症を発症し闘病中
ということを公表しました。
夫・砂川啓介が徹子の部屋で公表

https://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/guest/bn/20150612.html
ラジオで公表した翌月の6月12日には、
「徹子の部屋」に出演し、
改めて大山さんの症状を公表しました。
黒柳徹子さんと大山さんは、
NHK人形劇「ブーフーウー」で共演して以来、
50年以上の親交があります。

https://twitter.com/TVMainly/status/843088004193255425/photo/3
砂山さんは大山さんから預かってきたという
ボイスメッセージを公開。
元気な声で黒柳さんに話しかける大山さんの肉声でした。
最後には、

私も頑張りますから。またね。じゃ、ありがとう
と呼びかけていました。
黒柳さんは、

本当に悲しかった。
あなたが認知症の発表なさった時ね…
と言って涙ぐまれていました。
大山のぶ代は「徹子の部屋」で公表を知った

大山さんはこの「徹子の部屋」の放送を見て、
夫が自分の症状を公表したことを知ったといいます。
黒柳さんと砂川さんが話す様子を見て、

なんでこんな大げさな
と言ったそうです。
砂川さんは、

分かってもらったほうがいいし、
よくなってきたと思う
と言うと、
大山さんは

頑張る
と答えたといいます。
老人ホームに入所する

夫の砂川さんやマネージャーが介護しながら
自宅で生活していた大山さん。
しかし砂川さんが尿道がんを発症し入退院を繰り返すようになったため、
在宅介護は断念。
2016年4月に老人ホームに入所しました。
夫・砂川啓介が死去

2016年4月に尿管がんの治療を始めた砂川さん。
2017年5月に入院し、
6月13日には脳梗塞で再入院。
7月11日に尿管がんにより亡くなりました。
80歳でした。
最後まで夫のことはわかっていた

出典元:https://x.com/livedoornews/status/887446326161440768?s=20
砂川さんが入院中、
大山さんはマネージャーと共に
砂川さんの病室にお見舞いに来たそうです。
大山さんは砂川さんの顔を見ると、

お父さん
啓介さん
と呼びかけていたそうで、
砂川さんのことをわかっていたといいます。
一緒にテレビを観るなど、
夫婦で静かな時間を過ごされたそうです。
棺に入った砂川さんと対面した時は、
お父さん
と言って涙をこぼしたそうです。
数分前のことも覚えていない状態の大山さんでしたが、
夫・砂川さんのことは
最後まで理解されていたようですね。
現在は90歳!老人ホームで穏やかな日々を送っている

2016年に入所して以来、
老人ホームで生活されている大山さん。
認知症の症状は日々進行しているそうですが、
体調は良好で元気にされているといいます。
砂川さんの遺言通り、
小林マネージャーが、
様々なお世話をしているそうです。
大山さんの明るい声は、
ホームの方々に元気を与えているかもしれませんね。

まとめ
今回は大山のぶ代さんの
アルツハイマー型認知症の闘病の様子について調べてみました。
脳梗塞からはじまり、
アルツハイマー型認知症と診断されるまで、
さらに世間に公表するまで、
夫・砂川さんは大変苦労されたようです。
最後まで献身的に妻を支えた砂川さんの愛情は、
きっと今でも大山さんの胸の中に残っているでしょう。