パイレーツオブカリビアン1、2作目の伏線が
3作目で回収されるという描写がいくつもあります。
今回はパイレーツオブカリビアン/ワールドエンドの
伏線を解説したいと思います。
ネタバレを含みますので本作鑑賞後に記事をご覧ください
パイレーツオブカリビアン/ワールドエンドの10の伏線回収
1つ目:ノリントンの最後の活躍
1作目、2作目に登場した
イギリス海軍の軍人のノリントン。
1作目:エリザベスに求婚を繰り返すも、エリザベスはウィルを選ぶ。
2作目:ブラックパール号を捕らえることに失敗し軍を離れて落ちぶれるも、
ジョーンズの心臓をベケットに献上し名誉挽回。
このように、
・ジャック
・エリザベス
・ウィル
の邪魔をする存在でした。
しかし3作目では
エリザベスを救い出すために
自ら犠牲となり命を落とします。
私たちの運命は、からまってしまった。
もう結ばれることはない
と別れのキスをした後、
エリザベスのもとを去ろうとします。
しかしその後、
エリザベスを逃がすために
ビル・ターナーから刺されて命を落としてしまいます。
1作目、2作目が伏線だったかのような、
かっこいいラストでした。
2つ目:ウィルの「これは僕の問題だ」発言

ウィルはエリザベスに内緒で
ブラックパール号を手に入れるために
サオ・フェンと取引をしていました。
これを知ったエリザベスは
何も言ってくれなかったじゃない!
ウィルを責めます。
そこでウィルが一言
これは僕の問題だ
と言います。
これはこの前に伏線がありました。
ジャックをクラーケンに飲み込ませたエリザベス

2作目のラストでエリザベスは
ジャックをクラーケンに飲み込ませる
という苦渋の決断をします。
しかしエリザベスはこんな重要なことを
ウィルには隠していました。
しかも厄介なことに、
この時エリザベスがジャックを騙すために
キスをしたところをウィルが目撃。
エリザベスが本当にジャックにキスをしたと
思っていたのです。
真実を知ったウィルは
どうして話してくれなかったのか責めます。
その時言ったエリザベスの言葉が
私の問題だから
でした。
前のやり取りを根に持っていたウィルは
同じ言葉で返したのでしょう。
3つ目:ウミガメに乗ってきた犬の話

掟の本の鍵の番犬として登場する犬。
ジャック父ティーグはこの犬を
ペレゴストス島に寄った時に拾っています。
しかし、
ウミガメに乗ってやってきた
とわざと嘘をついています。
これは1作目のジャックの話に伏線がありました。
ジャックのホラ話

バルボッサにある孤島に置き去りにされたジャックは
たまたまその島にいた密造酒業者に拾われて脱出しました。
しかし海賊らしい武勇伝にするために、
ウミガメに乗って脱出した
と嘘をついていたのです。
ティーグは息子ジャックへの
ジョークとして、
ウミガメ脱出話をしたのでした。
4つ目:海賊の掟の本
本作で登場した海賊の掟の本。
掟の番人であるジャック父ティーグが持ってきたのですが、
とても大きくて分厚い本でびっくり。
これまで登場した「海賊の掟」の数々は、
この本に書かれていたのか
という伏線回収になりました。
パーレイ

パーレイは、海賊たちの「交渉」を意味する言葉。
この言葉を宣言すると、相手は宣言した者と話し合う必要があり、
それが終わるまで危害を加えてはなりません。
1作目ではエリザベスがこの「パーレイ」を知っていたことで、
バルボッサと交渉することができました。
島に置き去りにする時は銃に弾を1発込めて渡す

刑罰として無人島に置き去りにする時には、
弾を1発だけ込めた銃を渡しておくという掟がありました。
ジャックはこれまでこの置き去りを経験していますが、
いずれも弾を1発だけ込めた銃を渡されていました。
遅れたものは待たないで出航する

1作目の終盤で
戦いに挑む前にジャックはギブスに
最悪の場合は掟に従え
と言われていました。
その掟が遅れたものは待たないで出航するでした。
ギブスはこの掟に従い、
ジャックを残してその場を去り、
エリザベスに非難されていました。
5つ目:テコの原理

フライング・ダッチマン号の牢屋から
抜け出す方法を考えるジャック。
ウィルのように考えろ…
と言いながら思い出したのが
テコの原理
でした。
これによりジャックは脱出を成功させるのでした。
1作目でも登場したテコの原理

テコの原理は
1作目でウィルがジャックを助けるときに使った方法。
ジャックはエリザベス救出を手伝うことを条件に
ウィルに牢獄からの脱獄を手伝ったもらいました。
ウィルは牢獄を破壊するために
テコの原理を使ったのです。

さらにこのエピソードには続きがあります。
その後にバルボッサと交渉するために、
ウィルを生贄にしようとします。
この時ジャックはこのウィルを使った作戦を
テコの原理
と呼んでいました。
このように、
テコの原理はジャックをウィルの間で
意味のある言葉だったのです。
この伏線が3作目で回収された形ですね。
6つ目:ジョーンズへの「海はもうお前のものではない」

2作目のラストで
ベケット卿に心臓を奪われてしまった
デイヴィ・ジョーンズ。
3作目ではベケット卿から
支配されてしまいます。
フライングダッチマン号を動かすのは
もう船長のおまえではなく私だ
海はもうお前のものではない
という屈辱の言葉を受けます。
海は俺のものだ
2作目では
船乗りからもっとも恐れられる存在だったジョーンズ。
怪物クラーケンを操り
次々を海賊船を襲っていました。
そして
海は俺のものだ
と豪語していたのです。
海はもうお前のものではない
は、この言葉の伏線回収でしょう。
7つ目:ラゲッティの義眼
1作目から登場する乗組員のラゲッティ。
右目には義眼がはまっているのですが、
この義眼がとにかくよく落ちます。
大事な場面でコロコロ転がったり、
猿のジャックに奪われたこともありました。
どうしてラゲッティの義眼はよく取れるの?
と不思議に思った方もいたでしょう。
義眼は大事な「銀貨」だった

3作目で行われた海賊長たちによる評議会。
これに参加するためには、
自分の身分を示すための「銀貨」が必要になります。
しかしこれは本当の銀貨ではなく、
たまたまはじめの時に、
それぞれのポケットに入っていたもの。
瓶の破片やトランプなどの海賊長もいました。
そしてバルボッサの「銀貨」が、
なんとラゲッティの義眼だったのです。
つまり自分のものではなく、
バルボッサから預けれれているものなので、
サイズが合わずに
いつもコロコロ落ちていたということですね。
8つ目:海賊の歌

絶対的な権力を持つベケット卿は、
反逆者を次から次へと処刑していました。
その中にはまだ幼い少年もいました。
その少年が突然歌い出したのが
海賊の歌「旗を揚げよ」でした。
そして他の人々もこの歌を歌い、
大合唱になりました。
エリザベスが歌っていた曲

この曲は1作目の冒頭で
まだ子供だったエリザベスが歌っていた曲です。
そしてその時エリザベスの父の部下だった
ギブスから
不吉な歌だから歌わないように
と注意されていました。
今回もまた不吉なことが起こる前触れ
ということなのでしょう。
9つ目:全ては利益のため
デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れたことで
さらに力をつけたベケット卿。
通商に邪魔な海賊たちを一掃して、
会社の利権拡大を目論む、
海賊たちの憎き敵です。
彼の口癖は
全ては利益のため
でした。
ラストは会社の利益のために死を選んだ
劇中に何度も出てくるこの言葉は
ベケットの最後のシーンで回収されました。
ベケットの船は
・フライング・ダッチマン号
・ブラックパール号
に挟まれ攻撃を受け絶体絶命に。
頭の良いベケットは
反撃しても勝ち目がないことはわかっていました。
無駄な抵抗をしたところで、
東インド貿易会社と海賊との戦いが永遠に続いてしまい
会社多大な損額を与えるだけだ
と考えたのでしょう。
全ては利益のため
言いながら、
戦わずに船とともに沈んでいくのでした。
これまでジャック達の
憎き敵役であったベケットでしたが、
最後までこの言葉、信念と貫き通したことで
かっこいい最期となりました。
10つ目:ウィルとエリザベスの息子

次回作以降に持ち越された伏線は、
エンドロール後のシーンでしょう。
フライング・ダッチマン号の船長になったウィルは
10年に一度しか陸に上がれない
という呪いがかけられてしまいました。
そして10年後、
エリザベスと再会を果たしたウィル。
エリザベスの隣にいたのは
海賊の帽子を被った男の子。
おそらくウィルとエリザベスの息子なのでしょう。
彼が今後の作品でどのように描かれるのか
楽しみですね。

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まとめ
いかがでしたでしょうか。
パイレーツオブカリビアンは
1~3作目は3部作になっているため、
さまざまな伏線があります。
3作目で回収される伏線がわかったうえで
1、2作目を観返してみるのも面白いですね。