竜とそばかすの姫の舞台が高知を選んだ理由3つ!キーポイントは田舎と川!

竜とそばかすの姫の舞台が高知を選んだ理由3つ!キーポイントは田舎と川!

映画「竜とそばかすの姫」が公開されて、

その映像の美しさが話題になりました。

「U」という現代的なキラキラした仮想空間と、

昔からある田舎の風景のギャップが人々の心に響いたようです。

その舞台となったのは高知県です。

なぜ細田守監督は高知県を映画の舞台として選んだのでしょうか?

その理由について調べてみました。

目次

竜とそばかすの姫の舞台に高知を選んだのはなぜ?

1つ目:高知県の人口が今後の日本に近いと感じたから

細田守監督

人口の先細っている日本の未来を見たから

竜とそばかすの姫の監督である細田守さんは

高知県を選んだ理由をこのように語られていました。

ここ数年なかなか収束しないコロナ禍によって、

リモート化が進み都心を離れる人が増えたと言われています。

コロナをきっかけに憧れだった古民家で、

田舎暮らしを始めた人もいるでしょう。

だからと言って地方の人口減少が解決したのでしょうか?

少子化問題についても解決はしていないと思われます。

高知県はまさに「人口が減っていく地方」に当てはまります。

高知県には子供が減り廃校になった学校も多くあります。

細田監督は主人公すずの通う小学校について、

細田守監督

現役の小学校を廃校に見立てて描いた

と話されていました。

それがこの写真の能津小学校で生徒数は5名だそうです。

細田監督は高知県を訪れて現状を見たことで、

人口が減っていく日本の未来を見たような気持ちになったそうです。

能津小学校は関係者以外立ち入り禁止です。
聖地巡礼をする方は中へ入らないように注意してください。

インタビューで細田監督はこのように語っています。

そういう地方の状況がある一方で、インターネットの世界には何十億人もの人が集まっている。それはすごく対比的だなと思うんです。でも、そういうところからこそ、別の世界で一種の才能を発揮する人が出てきてほしい、とも思うんです。高知に住むすずがベルとして<U>の世界で歌姫となっていったように、東京ではなく、そういうところにいてほしい、と。そういう思いを込めて高知県を舞台にしようと思いました。

引用元:SWITCH

二面性」が竜とそばかすの姫のテーマの1つです。

人口で見た時に「極大化する都市」「人口の減る地方」という二面性の構図があります。

全国の人口が少ない都道府県3位の高知県は、

人口の減る地方」のモデルとして適していると監督は考えたようです。

2つ目:似淀川(によどがわ)にほれ込み過ぎたから

仁淀川を取り上げたNHKのドキュメンタリー番組を見て、

細田監督は仁淀川の美しさに惚れ込んだそうです

ロケ地探しをしていた2019年に1人で改めて高知県を訪れます。

その時にここを竜とそばかすの姫の舞台にしようと決めたそうです

そして日本における「世界の果て」みたいな場所を探し求め、

細田監督が辿り着いた場所が仁淀川でした。

仁淀川の水質は日本で1位と言われ、

透き通った青い水が本当に綺麗な川です。

仮面世界のUの透き通ったような世界は、

仁淀川をイメージして作られたそうです。

3つ目:ビジュアル的に「川」へのこだわりがあったから

竜とそばかすの姫の舞台となる場所を決めるため、

細田監督は全国各地を自分の目で見て回りました

川を舞台にするということは決めていたので、

美しい仁淀川や鏡川のある高知も候補でした。

そして訪れた高知県で自然の美しさに再度感銘を受け、

高知県を舞台にすることを決意されたそうです。

川を青く描くのはアニメーションの美術では、

ありきたりな表現となりがちです。

安っぽい仕上がりにならないように

美術監督の池信孝さんも苦労したようです。

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竜とそばかすの姫でモデルになった高知の川3つ

1つ目:鏡川(かがみがわ)

主人公すずの通学シーンで何度も出てくる川のモデルが鏡川になります。

背景の建物が水面に鏡のように映る様子まで再現されています。

流域面積170平方キロメートルの二級河川で、

坂本龍馬が幼少の頃に泳いだ川としても有名です。

このように時間によって風景から受ける印象が大きく変わります。

コロナ禍の影響で高知に取材に行けなかったので、

リモートで現場の写真素材を撮ってもらったそうです。

鏡川へお越しの方は高知市総合運動場の駐車場をご利用ください。

2つ目:仁淀川(によどがわ)

竜とそばかすの姫にも出てくる美しい仁淀川。

青々と澄んだ流れから「仁淀(によど)ブルーと呼ばれています。

これは川の美しさを表現するキャッチコピーのようなものです。

特定の場所を指しているわけではありません。

実際に行って見てみると想像以上にきれいで、

なぜか不思議なパワーがもらえるような場所だと言われています。

仁淀川はなぜ水が青く見えるの?
  • 不純物の少ない透明な水
  • 光の波長で水が青く見える
  • 仁淀川は急峻な地形で流れが速く、不純物がとどまりにくい
  • 比較的水温が低くて藻が繁殖しにくい
  • 河川流域には長い年月をかけて押し固められた硬い岩石が多いため、破片や泥が少ない
  • 仁淀川周辺に多い「緑色片岩」という薄い青緑の石が多いのでより青が映える

聖地巡礼におすすめの高知の川

聖地巡礼をされる方におすすめの、

透明感がより美しい場所はこちらです。

特に透明感が際立つおすすめの場所
  • 上八川川かみやかわがわ(いの町)
  • 枝川川えだがわがわ
  • 小川川こがわがわ
  • 土居川どいがわ(仁淀川町)
  • 安居川やすいがわ
  • 中津川なかがつがわ

また仁淀ブルーが見られるおすすめのスポットはこちらになります。

仁淀ブルーが見れるスポット3選
  1. にこ淵(にこぶち)
  2. 安居渓谷(やすいけいこく)
  3. 中津渓谷(なかつけいこく)

観光地となっているので駐車場もありますが、

連休などは人が多く混むことがあるそうです。

また細い道での車のすれ違いがあるので、

運転に自信のない方はタクシーで回るのが無難です。

安居渓谷(やすいけいこく)

安居渓谷内は広く主な散策ルートは2つあります。

①宝来荘→荒男谷→乙女河原→飛龍の滝
②せり割洞穴→水晶淵→背龍の滝→砂防ダム

訪れた際には効率よく回っていきましょう。

散策時間は1時間~2時間かかるようです。

安居渓谷内には宿泊や食事ができる「宝来荘」があります。

安居渓谷に向かう時はナビで「宝来荘」と入れて向かうと、

駐車場も広くわかりやすいです。

ここで食事をしたり宿泊して、

のんびりするのもいいですね。

車がいっぱいの時は「宝来荘前駐車場」以外にも、

奥へ進むと小さな駐車場がいくつかあります。

混み合う時期は道路の一部が一方通行となりますのでご注意ください。

地元ガイドの案内で、安居渓谷を散策するプライベートガイドツアーもあります。
約1時間半 / 料金4,000円(1~2名)
3人目より+@2,000円で小学生は+@1,000円
ガイド予約:https://reserva.be/niyodoblue

3つ目:浅尾(あそお)沈下橋

浅尾沈下橋とは越知町鎌井田地区にある

全長約121mの沈下橋です。

洪水の際に水の中に沈むよう設計されているので「沈下橋」と言います。

周囲を囲む緑の自然の美しさに心が安らぎますね。

この場所は夏にはアユ釣りを楽しむ釣り人たちで賑わうそうです。

この風景を見るとなぜ高知県が選ばれたのか、

監督が高知に心惹かれた気持ちが分かる気がします。

浅尾沈下橋の住所

高岡郡越知町字鎌井田本村向井

沈下橋は地元住民も含めた生活道として利用されています。

車の通行の邪魔になるようことがないように、

十分気を付けてください。

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竜とそばかすの姫高知県のロケ地

ローソン伊野駅前店

すず、おまえベルだろ?

上の画像のシーンはベルの正体がすずの幼馴染である忍にバレた時です。

この重要なシーンに地元の方ならハッとするような背景が映っています。

高知県にあるローソン伊野駅前店と、

その周辺の建物や風景がそのまま描かれていますね。

ローソンは普通のローソンと同じで、

特別なことはありません。

ローソン伊の駅前店

高知県吾川郡いの町新町27-1

伊野駅

竜とそばかすの姫に出てくる伊野駅も、

細部まで見事に再現されていますね。

すずが高校への登下校の際に利用する駅として登場します。

伊の駅の自動券売機は1台のみです。

みどりの窓口や自動改札機のないシンプルな駅です。

こういう趣のある田舎の駅っていいですよね。

  • 駅構内に入場をしたいときは必ず入場券を買うこと
  • 駅前のロータリーに車を停めない
  • 無料の「いの町役場立体駐車場」を利用
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まとめ

竜とそばかすの姫の舞台となった高知県には、

このように多くの素晴らしい観光スポットがあります。

聖地巡礼をする方も多いのではないでしょうか。

わかりやすい公式ガイドブマップもあります。

竜とそばかすの姫を観た方は、

ぜひ高知県に遊びに行ってみてくださいね。

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