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竜とそばかすの姫が美女と野獣に似てると言われるのはなぜ?まとめ7つ!

細田守監督のヒット作品「サマーウォーズ」から12年。

同じくインターネット世界を題材にした「竜とそばかすの姫」

この「竜とそばかすの姫」を観た人から、

美女と野獣に似ている

という声が相次ぎました。

なぜこの2つの映画が似ていると言われるのか、

早速その理由を調べてみました。

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目次

竜とそばかすの姫が美女と野獣に似てると言われるのはなぜ?

1つ目:繰り返し薔薇が出てくる

似ていると言われる理由の1つ目は、

どちらの物語の中にもで出てくる「薔薇」の存在です。

2つの物語の薔薇について詳しくみてみましょう。

美女と野獣の場合

美女と野獣ではこの薔薇が大切な要素の1つです。

ストーリーの中でも何度も薔薇が映る場面があります。

野獣はこの薔薇の花びらが全て落ちて枯れるまでに、

真実の愛を見つけなければいけません。

もし薔薇の花が枯れてしまうと魔法は2度と解けません。

一生野獣のままで過ごすことになります。

竜とそばかすの姫の場合

なぜか竜の城には薔薇がたくさん咲いています。

多くの薔薇が捧げられた巨大な祭壇も存在します。

これは竜の亡くなった母親の祭壇です。

そして現実世界の竜の家にも薔薇が飾られています。

父に怯え現実世界で母への哀悼を許されない竜は、

<U>の中に弟と共に薔薇に囲まれた巨大な祭壇を築いたのでしょう。

しかしこの薔薇をベルが持ち帰り花びらを落としたことで、

ジャスティスに竜の城の場所がばれてしまいます。

竜とそばかすの姫の映画でも、

薔薇は大切なキーポイントとされているようですね。

このように絵やポスターにも、

たくさんの薔薇が散りばめられています。

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2つ目:野獣×姫という組み合わせで「愛」というテーマ

美女と野獣の場合

美女と野獣では先ほども述べたように「真実の愛」がテーマです。

魔法で醜い姿にされた王子は周りに怖がられ、

すっかり心を閉ざしてしまいます。

しかしそんな醜い姿に最初は恐れていたベルが、

次第に野獣に惹かれていきます。

竜とそばかすの姫の場合

こちらの映画の愛は沢山あるような気がしますが…

醜い姿で嫌われ心を閉ざしてしまった竜の心を開く歌姫ベル

歌を通して築かれる二人の愛が主に描かれています。

また父親との親子愛や家族愛もテーマとなっています。

3つ目:「ベル」という名前

映画に出てくるヒロインの名前はどちらも「ベル」です。

美女と野獣の場合

主人公のヒロインは発明家モーリスの娘の「ベル」す。

竜とそばかすの姫の場合

主人公の本名は「内藤 鈴」(ないとう すず)です。

仮想空間「U」の中では歌姫「ベル」と名乗っています。

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4つ目:竜が美女と野獣の王子の容貌にソックリ

2つの作品のヒロインの相手役の容貌が、

とても似ていると言われています。

  • 人間ではない醜い姿
  • 大きくて人を威圧する雰囲気
  • 周囲から怖がられ嫌われてしまう

野獣と竜にはこのような共通点があります。

また細田監督がこのようなエピソードを話されていました。

秋屋さんは「野獣」と言っているのに、「竜」を描いてくるわけですよ(笑)。いきなり最初に上がってきたら、ヘビみたいに太いしっぽがついていて。「美女と野獣」というお題でこの絵が出てくるかねえ…と(笑)。ぶっ飛び方がすごい! と思いました。もう、しようがないからタイトルの「野獣」を「竜」に変えたんですよ。

引用元:季刊エス

絵をお願いするときに「美女と野獣」というお題を出しているので、

似ているのは当然なのかもしれませんね。

では物語の中でなぜ2人はこのような姿にされたのでしょうか?

美女と野獣の場合

ある日我儘で傲慢な王子の元に、

醜い老婆が助けを求めにやってきます。

しかし醜い姿を見た王子は、

老婆を助けず追い返そうとしました。

人を見た目で判断した王子は、

魔法で醜い姿にさせられてしまいます。

老女の正体は魔女でした。

人を見た目で判断する汚れた心への罰として、

美しい王子を醜い姿にしたのです。

竜とそばかすの姫の場合

「U」の世界と日常の人物はリンクしているとされています。

耳に装着した専用デバイスが生体情報を読み取ります。

それによってもう1人の自分が仮想空間「U」の中に自動生成されます。

ボディシェアリング機能によって、

潜在的な才能や内面も表出させた姿となります。

竜の現実は親に虐待されている14歳の子供です。

虐待の日常で出来上がった歪んでしまった性格と、

弟を守りたいという強い気持ち。

それが仮想空間の中で攻撃的で醜い姿となって表出してしまったと思われます。

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5つ目:命を狙われるストーリー展開

似ている所は映画の中のシーンだけではありません。

ストーリーも似たものとなっており、

「命を狙われる」ことが共通したストーリーとなります。

美女と野獣の場合

野獣の命を狙ってくるのは、

主人公ベルに片思いをするガストンです。

思いが実らない苛立ちと野獣への嫉妬心から、

野獣を追い詰め命を奪おうとします。

最終的にはガストンはバルコニーでバランスを崩し、

自ら命を落としてしまいます。

竜とそばかすの姫の場合

仮想空間の中で現実の自分の正体がばれることは、

死と同じことを意味します。

「U」の世界の正義と秩序を守る自衛団ジャスティスから

竜はしつこく追われ正体を暴かれそうになります。

ちなみにこのジャスティス軍団のリーダーであるジャスティンは、

竜の現実世界で虐待をしていたお父さんなのでは?

という噂がネット内で流れています。

映画の中ではジャスティンの正体は明かされていません。

そのためますます想像が搔き立てられてしまいます。

6つ目:ダンスシーンそのものが美女と野獣

特に似ていると言われているのがこのダンスシーンです。

どちらも踊っている場所が古いお城であり、

立派なダンスホールのような場所です。

美女と野獣では見つめ合う二人が、

心を通わせ惹かれ合っていくシーンが有名ですよね。

竜とそばかすの姫でもよく似たシーンが出てきます。

竜とベルはダンス用の衣装に着替え手を取り合います。

見つめ合いながら踊るうちに次第に心を通わせる流れもそっくりです。

どちらの映画もこのシーンは心がギュッとなるような、

素敵なシーンになっていますね。

ネットの声も思わず美女と野獣を思い出した人や、

似ているシーンが頭の中で重なり相乗効果の感動もあったようです。

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7つ目:お城を舞台にバルコニーから転落する

2人の住まいとなる場所もよく似ています。

古びたお城でバルコニーがありそこから転落していくシーンがあります。

このような似ているシーンがあるたびに、

美女と野獣にもこんなシーンがあったような…

このように感じる人も多くいるのではないでしょうか。

細田守監督は美女と野獣のオマージュであることを公表している

美女と野獣にインスパイアされただけでパクりではない?

細田守監督は美女と野獣の物語が大好きであることを公言されています。

元々、“美女と野獣”というお話が大好きなんです。ジャン・コクトーの実写映画版『美女と野獣』(1946年)も好きですが、やっぱりなんといっても1991年版のディズニーの『美女と野獣』が大きいですね。入社してまだ半年くらいでアニメはやめようかなと思った時期がありました。その時にディズニーの『美女と野獣』が公開になったんですが、これを見て、こんなに素晴らしいことがアニメーションで出来るんだったら、もう少し頑張ってみようかな、と思えたんですよ。

引用元:BANGER

細田監督が美女と野獣から受けた影響とリスペクトが伝わってきますね。

パクりとオマージュとの違い

そもそもパクリとオマージュの違いとは何でしょうか?

詳しく見てみましょう。

オマージュはフランス語で、「リスペクト(尊敬)や敬意」を意味します。

作品や人物に敬意を払って似たような場面や人物を、

作品で取り入れることを指します。

オマージュの場合は自らオマージュであることを、

公表していることが多いかと思います。

オマージュの許可は特には必要ないものの、

相手方に前もって連絡をしている可能性が高いです。

パクリは、「盗作や盗品」を意味します。

一方でパクリとは他人のアイデアだったり、

言葉や絵、曲などをこっそりと盗むことです。

まるでそれが自分の考えた作品であるかのようにふるまうことをパクリと言います。

細田監督はインタビューでこのように語られています。

『美女と野獣』のモチーフをインターネットの世界でやる、というアイデアは、野獣の持つ二面性と、インターネット上と現実の人格の二重性が、構造的に似ていると思ったから。野獣が元の姿に戻るのも『ネット上で匿名が暴かれる様子』と似ている。さらに、18世紀フランスの『美女と野獣』の社会的問題と、今のインターネットの環境や人々の苦境が近いのではないかとピンときたからです。

引用元:エンタメウォッチング

細田監督は今回の作品が美女と野獣のオマージュであることを、

インタビューで頻繁に話されています。

そこには「美女と野獣」の作品への尊敬の思いや敬意が強く感じられます。

以上のことから「竜とそばかすの姫」はパクリではなく、

オマージュ作品にあたると思われます。

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パクりだという指摘も相次ぐ

ネットの声は様々でありパクりだという指摘も多く見られます。

オマージュなのかパクリなのかの境界線は、

はっきりしているようで曖昧でもあります。

またオマージュの意味をよく知らない方も多いのではないでしょうか。

そのためパクリという声も多く、

受け取り方は人それぞれなのかなと思います。

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まとめ

竜とそばかすの姫と美女と野獣がなぜ似ていると言われるのか。

そのいくつかの共通点などがわかりました。

なぜ似ているかというよりも美女と野獣を大好きな細田監督が、

美女と野獣を意識して作った作品なのです。

そのため似ているのは自然なことだったのです。

盗作したわけでもなく「好きだから影響を受けて作った」ことを、

はっきりと公言して作品を作っています。

この映画の映像の綺麗さと歌声の透明感は素晴らしく、

考えさせられる場面も多くあります。

ぜひ多くの方に観てもらえたらと感じました。

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竜とそばかすの姫が美女と野獣に似てると言われるのはなぜ?まとめ7つ!

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