「すずめの戸締まり」は公開前から過去キャラは出るのか?
と話題になっていました。
新海監督の映画には過去キャラが出ることで有名です。
「すずめの戸締まり」に過去キャラは登場するのか調べました。
ネタバレを含みますので、観覧後にご覧ください
「すずめの戸締まり」に過去キャラは登場する?
以前の新海誠作品には過去キャラが登場していた
新海誠作品には過去キャラが登場することで有名です。
「君の名は。」(2016年)には「言の葉の庭」(2013)のキャラが登場。
・古典の先生・雪野百香里がユキちゃん先生として登場している
・主人公秋月孝雄が1カットだけ登場している
このようなサプライズがありました。
さらに「天気の子」(2019年)には「君の名は。」のキャラが登場。
・主人公の立花 瀧
・ヒロインの宮水 三葉
・テッシーこと勅使河原 克彦
・サヤちんこと名取 早耶香
・三葉の妹の宮水 四葉
このようにたくさんの過去キャラが出てきました。
新海誠監督の作品を観てきたファンには嬉しい要素の1つですよね。
「すずめの戸締まり」に過去キャラは登場しない
過去キャラが登場することが多い新海誠作品ですが、
「すずめの戸締まり」に過去キャラは登場しません。
「天気の子」の2人が出てくると期待していたのに残念
過去作品のように過去キャラが出てきてほしかった
映画を観た方の間では、
このような意見が飛び交っていました。
実は新海監督は制作発表会見にて、
「すずめの戸締り」は天気の子と世界線は繋がっていない新しい物語です。
とハッキリ説明されていました。
そのため当然過去キャラを登場させるつもりがなかったのでしょう。
それではどうして今回は世界線が繋がらず
過去キャラ登場もなかったのでしょうか。
「すずめの戸締まり」に過去キャラが登場しない3つの理由
その1:時系列が合わない

「君の名は。」が描かれた時代は以下です。
・2013年9月~10月
・2016年9月~10月
・2021年12月
・2022年4月
「天気の子」が描かれた時代は以下でした。
・2021年6月~8月
・2024年3月~4月
このように時系列は合っていますので、
「天気の子」に過去キャラが登場したのも納得です。
しかしながら、
同じ時期に天気が違うことから、
2つの世界は時系列は繋がっているけれどパラレルワールド
と解釈されています。
一方「すずめの戸締まり」が描かれた時代は、
・2011年3月
・2023年
になります。
主人公の鈴芽は、4歳の時に東日本大震災で母親を亡くしています。
その12年後の17歳の姿が描かれるため2023年が舞台です。
そのため「君の名は。」の時代とシンクロするのは難しかったでしょう。
また、「天気の子」とは時系列は合いますが
2021年に雨が2年半降り続き、
東京のかなりの部分が水没してしまったという描写があるため、
「すずめの戸締まり」の世界とはシンクロしないでしょう。
その2:東日本大震災を描いたから

「君の名は。」「天気の子」はフィクションとして描かれていましたが、
「すずめの戸締まり」は東日本大震災という事実を描いた作品です。
新海誠みずから「東日本大震災を描いた映画」だと明言されています。
もちろんフィクションの要素はあります。
しかし現実の世界とシンクロすることが、
「すずめの戸締まり」の醍醐味の1つであることは間違いありません。

そのため、「すずめの戸締まり」に、
「君の名は。」「天気の子」のキャラクターを登場させてしまうと、
「君の名は。」「天気の子」も現実世界と繋がることになり、
ややつじつまが合わなくなってしまうでしょう。
このような理由から、
「すずめの戸締まり」には過去キャラを出さない
という判断をされたことが伺えます。
その3:テーマ的に過去キャラを登場させなかった

「すずめの戸締まり」に過去キャラが登場しない理由として、
一番多かった意見がこちらです。
重いテーマだったので過去キャラ登場はなかったのかな
題材的に過去キャラがいないほうが良かった
テーマ的に過去キャラを登場させなかったという意見が多く見られました。
新海誠監督作品の中に過去キャラが登場することは、
・お楽しみの一つ
・監督からのファンへのサービス
このようなエンターテイメント要素と言えます。
「すずめの戸締まり」は震災というシリアスなテーマを扱うということで、
そのようなエンタメ要素は控えめにしたのでしょう。
この判断に賛同したファンは多かったようです。
「すずめの戸締まり」過去作品との繋がりは?
「君の名は。」「天気の子」の曲が使われている

「すずめの戸締まり」に過去キャラは登場しません。
しかし過去作品との繋がりはありました。
・テレビから「君の名は。」の挿入歌「糸森高校」が流れる
・映画館内のニュース映像に「天気の子」の挿入歌「K&A初訪問」が流れる
このような演出がありました。
「天気の子」の過去キャラ登場に比べると
控えめな演出ではありますが、
過去作品のオマージュに喜んだファンは多かったようです。
糸森高校がエンドロールに流れる

「君の名は。」の挿入歌「糸森高校」については、
エンドロールに曲のタイトルがありました。
劇中で聞き逃してしまっても、
エンドロールのタイトルに反応された方は多かったようです。
新海監督らしい素敵な演出ですね。
その3:神木隆之介が声優を担当している
「君の名は。」で主人公の立花瀧を演じた神木隆之介さん。
「すずめの戸締まり」では閉じ師・草太の友人・芹澤朋也を演じました。
茶髪にピアスに柄シャツ、
乱暴な振る舞いやキザな言い回しが印象的な芹澤。
神木隆之介さんのイメージとはかけ離れたキャラクターでした。
神木さん自身、
立花瀧のイメージを壊すかもしれないし、芹澤を演じる自信もない
と一度は出演を断ったといいます。
しかし最終的にオファーを受け、
乱暴だけど実は友だち思いの優しい青年・芹澤を
熱演されました。

神木隆之介の声が素敵で芹澤を好きになった
神木隆之介のドライブカラオケシーンが最高
など絶賛する声が多く、
新海誠監督作品に欠かせない俳優さんであることが伺えました。












まとめ
いかがでしたでしょうか。
「すずめの戸締まり」に残念ながら過去キャラは登場しません。
時系列や世界観の問題で登場させなかったのでしょう。
しかし、過去作品の曲や神木隆之介さんが再び起用されるなど、
過去作品へのオマージュが感じられました。