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スイスの安楽死ツアーって?体験談や申し込める条件や方法は?日本人も参加していた

耐え難い苦痛から解放され

尊厳ある死を迎えるために、

スイスの安楽死ツアーを利用する人が

世界的に増えているそうです。

一体どんなツアーなのか、

条件や方法、体験談などについて、

調べてみました。

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目次

スイスの安楽死ツアーって何?

最期の海外旅行

安楽死とは、

苦痛を与えずに死に至らせることです。

現在日本では安楽死は合法化されていません。

自殺幇助をすると犯罪になります。

安楽死ツアーとは、

安楽死や自殺幇助が認められている国へ行き、

安楽死を支援する団体のサービスを受け、

命を絶つというものです。

  • 自殺旅行
  • 自殺ツーリズム
  • 最期の海外旅行

などと言われることもあるようです。

以下の国々は、

本人が希望した際に、

積極的安楽死を法律で容認しています。

  • スイス
  • アメリカ(4州)
  • コロンビア
  • ベルギー
  • オランダ
  • ルクセンブルク
  • イタリア
  • ドイツ
  • スペイン
  • ポルトガル
  • オーストリア
  • カナダ
  • オーストラリア
  • ニュージーランド

外国人に対応しているのはスイスだけ

この中で、

スイスだけが外国人を対象に

自殺幇助による安楽死を支援しています。

スイスの安楽死支援団体は6つあり、

  • ディグニタス
  • ライフサークル

などの団体が、

外国人の受け入れを行っているそうです。

安楽死が認められていない国の人が、

団体のサービスを受けて安楽死を望む場合は、

スイスの安楽死ツアーに参加するという

選択肢しかないわけですね。

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申し込める条件

スイス安楽死ツアーは、

病気で苦しむ人が安らかな最期を迎えられるように

支援することが目的です。

自殺希望者なら誰でも利用できるものではなく、

申し込むためには条件があります。

安楽死団体「ディグニタス」は、

  • 重度の身体・精神疾患を抱えている
  • 末期症状の人

に対して自殺幇助を行っています。

  • 精神的な問題を抱えている人
  • 健康な人

に対する自殺幇助は行っていません。

そのため団体は、

利用者が命を絶ちたい理由を、

慎重に診断するそうです。

  • 耐え難い痛みを抱えているか
  • その痛みは永続的なものなのか
  • 一時の精神状態ではないか

医師、カウンセラー、弁護士などによって、

このような調査、診断が行われ、

条件をクリアした人だけが、

サービスに申し込むことができるそうです。

利用者の約半分が神経疾患

スイス安楽死ツアーの利用者の病気について、

2014年、英医学誌「Journal of Medical Ethics」に報告されています。

  • 神経疾患(麻痺やパーキンソン病、多発性硬化症など):47%
  • がん:37%
  • リウマチ、心疾患など

利用者の3割は2つ以上の病気を患っていたそうです。

利用者の年齢は23~97歳であったことも報告されていました。

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安楽死の方法は麻酔薬

安楽死に使用されるのは、

動物の安楽死にも使われる鎮痛麻酔薬。

薬が投与された後は、

静かに眠るように亡くなるそうです。

安楽死団体「ディグニタス」の場合は、

高級ホテルのような内装の場所で、

リラックスした環境で死を迎えるといいます。

医師が「自殺幇助」をすることは禁じられている

スイスでは医師が直接自殺幇助をすることは

禁じられています。

利用者は、

医師や看護師のサポートのもと、

コップや点滴などに入れられた薬を

自ら体内に注入するそうです。

ツアーにかかる費用

イラスト

スイス安楽死ツアーを利用する場合、

どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

安楽死団体「ディグニタス」「ライフサークル」の費用を見てみましょう。

以下は2017年~2018年頃の情報ですので、
現在はさらに上がっている可能性があります。

・ディグニタス:約100万円
・ライフサークル:約150円~200万円

大まかな金額にはなりますが、

約100万円~約200万円が相場のようです。

具体的な内訳はこちら。

・渡航費と宿泊費
・入会費
・会員費
・医師や弁護士による診断書の調査料
・医師による診断費用
・自殺幇助費用
・警察などの捜査費用
・遺体運搬、火葬費用
・葬儀費

宿泊するホテルや葬儀の規模など、

人によって費用に差が出るものもあるようです。

外国人は保険適用外であることを考えると、

それほど高くないという意見が多いそうです。

ちなみに実費を差し引くと、

団体側への収入はほとんど無いといいます。

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安楽死ツアー参加者の体験談

スイス安楽死ツアーに参加する外国人は

増加傾向にあると言われています。

少し前のデータにはなりますが、

2009~12年の外国人利用者は600人以上だったそうです。

ここで、実際にスイスで安楽死を行った

2人の方の体験談をご紹介したいと思います。

神経難病の日本人女性

NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」で、

2018年11月にスイスで安楽死を行った

日本人女性のドキュメンタリーが放送されました。

彼女は体の機能が失われていく、

多系統萎縮症という神経難病を患っていました。

歩行や会話が困難になり、

胃瘻と人工呼吸器が必要になると宣告された彼女は、

意思を伝えられるうちに、
人生の最期を自らの意思で決めたい

と考えるようなり、

スイスの安楽死団体に登録。

安楽死が唯一の希望の光だと考える彼女と、

最後まで葛藤し続けた家族の姿がありました。

この放送は大きな反響を呼んだそうです。

一般の視聴者からは好意的な意見が多かったそうですが

批判的な感想を述べる医師もいたそうです。

末期の膵臓がんのスウェーデン人女性

2018年PRESIDENT Onlineで、

スイスでの安楽死を選んだ、

68歳のスウェーデン人女性の言葉が掲載されていました。

末期の膵臓がんだった彼女は、

苦しんで死ぬ姿を家族に見せたくなかった

と話していたそうです。

「死」をお金で買ったことに後悔はなかったといいます。

母国で家族に別れを告げた後、

夫と二人でスイスへ渡り、

静かに最期の時を迎えたそうです。

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まとめ

今回は、

スイスの安楽死ツアーについて調べてみました。

耐え難い苦痛から解放される最後の希望であり、

巨額の費用がかかるわけでもないため、

世界中から利用者が増えているそうです。

日本人の利用者もいるようですので、

今後この問題に向き合う人が増えるのかもしれません。

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スイスの安楽死ツアーって?申し込める条件や方法は?

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