君たちはどう生きるかの結論は?最も言いたかったことは「私はこう生きた」?

宮崎駿が引退を撤回して作り上げた、

「君たちはどう生きるか」。

無限の解釈ができる作品と言われていますが、

さまざまな考察を参考に、

「結論」「言いたかったこと」をまとめてみたいと思います。

ネタバレを含みますので、本編ご鑑賞後に本記事をご覧ください。

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目次

「君たちはどう生きるか」の結論や言いたかったこと5つ

1つ目:少年の成長物語

https://twitter.com/PgwXSIkWmgyZkbC/status/1681612042812395521?s=20

公開前にほぼ情報を出していなかった本作ですが、

冒険活劇ファンタジー

ということは明かされていました。

本編を観た方のほとんどが、

確かにそうだったな

と感じたでしょう。

・母親の死への悲しみ
・継母と父への怒り
・友人たちへの怒り

・歪んだプライド

このような心の闇を抱えた主人公眞人が、

異世界でさまざまな経験と冒険をする中で、

自分自身と向き合い成長していきます。

「魔女の宅急便」
「千と千尋の神隠し」

を彷彿とさせるジブリ王道の少年少女成長の物語でした。

眞人を通して語られた、

・人を信じることで人は成長できる
・自分の愚かさを向き合うことで人は成長できる
・自己選択をする大切さ

このようなメッセージが、

本作の言いたかったことの1つでしょう。

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2つ目:様々な物語に込められたメッセージ

本作の主軸は眞人の成長物語ですが、

同時に様々な物語が進行します。

・死んだ姉の夫と結婚し子供を身ごもったナツコの物語
・眞人と出会い冒険したヒミの物語
・わらわらの世話をするキリコの物語
・異世界でわらわらを食べて生き延びるペリカン族の物語
・異世界を維持しようとする大叔父の物語

このような物語には、

それぞれにメッセージが込められています。

・ナツコの物語:戦争の理不尽さ
・ヒミの物語:母の無償の愛
・キリコの物語:生と死
・ペリカン族の物語:自然界で生きる厳しさ
・大叔父の物語:創造し続けることの難しさ

ネット上では、

このようなメッセージが込められているという意見が見られました。

これらの個々のメッセージも、

本作が行き着いた結論の一つと言えるでしょう。

3つ目:過去作品へのオマージュ

https://twitter.com/umi020izumi/status/1681634593622065153?s=20

本作が言いたかったことは、

過去のジブリ作品に対する敬意の気持ちもあるでしょう。

本作には、

数えきれないほどのジブリオマージュが散りばめられています。

・コックピットのガラス部分:「ナウシカ」の王蟲の目の殻の部分
・眞人がアオサギを追うシーン:「トトロ」でメイが中トトロを追うシーン
・入院している母親:「トトロ」の母親
・積み木のバランスが崩れて崩壊した世界:「ラピュタ」の崩壊したラピュタ
・「石は歓迎していない」のセリフ:「ラピュタ」の石が騒ぐわけだのセリフ
・アオサギと眞人が外壁をよじ登るシーン:「ラピュタ」でパズーが外壁を登るシーン
・眞人の成長:「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」の主人公の成長物語
・弓矢の力が強くなる:「もののけ姫」のアシタカの弓
・わらわら:「もののけ姫」のこだま

このようにたくさんのジブリ要素が

パッチワークのようにつなぎ合わされていました。

集大成と言える作品で、

今までのジブリ要素を入れるということも

本作の結論の1つだったのでしょう。

13個の積み木はジブリ作品?

過去のジブリ作品が感じられる本作では、

・大叔父:宮崎駿監督
・異世界:スタジオジブリ
・13個の積み木:宮崎駿監督長編映画13作品

このような捉え方もできるでしょう。

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4つ目:「私はこう生きた」

https://twitter.com/nemui0843_/status/1681313796332351494?s=20

本作は宮崎駿監督の自伝的な作品であることは、

公開前から明かされていました。

本編を観て、

これに納得した方は多かったでしょう。

宮崎駿が集大成の作品の結論として導き出したことは、

「私はこう生きた」ということでした。

・少年の成長物語
・さまざまな物語に込められたメッセージ
・過去作品へのオマージュ

という要素も伝えていますが、

一番言いたかったことは、

宮崎駿監督自身のことだったのです。

・コンプレックス
・エゴやプライド
・性癖
・仕事に対する考え方
・周りの人に対する不満
・作り手としての使命感や葛藤
・父、母、息子との関係

このようなこと(おそらくもっとたくさんあるでしょう)を

すべて映画に詰め込んだ宮崎駿監督。

唯一無二のアニメ帝国を築き上げた82歳の鬼才が、

最後に全てを思う存分さらけ出したのです。

これを最後の作品の「結論」に選んだ監督の気迫に

ただただ圧倒されました。

https://twitter.com/NIWAKA_sneakers/status/1681299489431363585?s=20

5つ目:「君たちはどう解釈するか」

本作の一番言いたかったことは、

「私はこう生きた」という監督からのメッセージでしょう。

しかし同時に、

「私はこう生きた、さあ、君たちはどう生きるか」

というメッセージも込めています。

これは、

君たちはこれからの人生をどう生きるか

という意味と同時に、

君たちはこの映画をどう解釈するか

という意味も含まれているのではないでしょうか。


https://www.ghibli.jp/info/013702/

本作は、ここまでお伝えしてきたように、

様々な要素が含まれた作品であり、

監督のすべてが散りばめられている作品です。

だから到底簡単に解釈することはできません。

ディズニー作品ではなく、

デヴィッド・リンチ監督作品のように捉えて良いでしょう。

デヴィッド・リンチ監督とは、
カルトの帝王と呼ばれ難解な作品を作り出してきた鬼才。
「ブルーベルベット」「ツイン・ピークス」「マルホランド・ドライブ」などは、
公開から何十年たっても、考察し続けられている作品です。

https://twitter.com/warpbtn/status/1681158620422221824?s=20

これからずっと楽しみ続けられる作品

https://twitter.com/Relavoice_234/status/1681080494207942657?s=20

本作はいろいろな解釈ができる

アート作品のようなものと言えます。

デヴィッド・リンチ監督作品のように、

完全な解釈ができることはないでしょう。

このような作品に対して、

わからない

面白くない

と感じる方もいるでしょう。

しかしながら、

ずっと楽しみ続けられる究極の作品

とも言えるのではないでしょうか。

宮崎駿監督が最後にジブリファンに残した作品として、

これ以上のものはないかもしれませんね。

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まとめ

今回は「君たちはどう生きるか」の結論は何だったのか

調べてきました。

・少年の成長物語
・様々な物語にこめられたメッセージ
・過去のジブリ作品へのオマージュ

このような要素と、

「私はこう生きた」ということが結論なのでしょう。

そしてこの難解な作品を、

君たちはどう解釈するか

というメッセージがこめられているのでしょう。

集大成の作品としてふさわしい作品と言えますね。

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君たちはどう生きるかの結論は最も言いたかったことは「私はこう生きた」

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