THE FIRST SLAM DUNKは原作と違う内容になっているため、
カットされたシーンが多々あります。
名シーンでありながら映画ではカットされてしまったシーンを
まとめてみました。
THE FIRST SLAM DUNK原作と違うカットされたシーン7つ
その1:魚住純のかつらむきシーン
山王戦が始まり河田を過剰に意識する赤木。
いつものプレイができず、
無理な体勢でダンクをしてしまい転倒。
そこに現れたのが、
陵南高校の3年で赤木のかつてのライバルだった魚住でした。
なぜか、板前の格好をしてかつらむきをはじめます。
そして赤木に、
「お前は鰈だ 泥にまみれろよ」と一言。
これを聞いた赤木は立ち直り、
ふだんのプレイをすることができるのでした。
ファン待望の名シーンだった

試合に乱入してかつらむきをするというシュールさと、
かつてのライバルに立ち直るきっかけをもらうという熱さ。
山王戦の中でもかなり上位の名シーンです。
ぜひスクリーンで観たかったシーンですが、
残念ながら全カットとなっていました。
カットされた理由を考察

まず高校生の試合会場に包丁を持ち込んでいるという時点で、
コンプライアンス的にNGだった可能性があります。
また陵南高校のエピソードや、
引退後に家業である板前に道に進んだ魚住の物語を描かずに、
突然板前姿の男を登場させても、
スラムダンクを初めてみる人には不自然です。
話の流れ的にカットが自然の流れだったのでしょう。
その2:流川の「沢北じゃねーかどあほう!」
流川のライバルである仙道が唯一勝てなかった相手。
それが、いま目の前にいる山王のエース「沢北」であることに気付いたときの、
流川の心の中の声です。
このセリフのシーンもカットされていました。
カットされた理由は?

アメリカへ行きたいと安西先生に伝えた流川。
このとき安西先生から「君はまだ…仙道君に及ばない…」と言われます。
そして流川は仙道に1on1の勝負を挑むことに。
流川は仙道に「全国には…おめーより上がいるのか?」と聞くと、
仙道は「北沢・・・・」とあいまいな答え方をしていました。
その「北沢」という人物こそ、
「沢北」だったというエピソードです。
この仙道からの一連の流れを入れる必要があったため、
映画ではカットせざるを得なかったことが推測されます。
その3:桜木の「大好きです、今度は嘘じゃないっす」
山王戦終盤で背中を負傷してしまった花道。
プレイできないほどの激痛の中、
選手生命を左右するかもしれないマズイ状態であることを悟ります。
そこで頭に浮かんだのは、
晴子に出会い一目ぼれした時に言われた言葉
「バスケットは…好きですか?」だったのです。
これに対し言った言葉が
「大好きです、今度は嘘じゃないっす」
晴子のために始めただけのバスケでしたが、
それ以上の大きな存在になったに気付いた花道の
感動的な一言でした。
この名シーンも全カットされていました。
カットされた理由を考察

今回の映画は、
あくまでも花道ではなく宮城リョータが主人公です。
そのため「花道と晴子」のエピソードではなく、
「リョータと彩子」のエピソードが多く描かれていました。
そのため名シーンがカットされたのかもしれません。
その4:前半の花道と河田の勝負
山王戦前半では、
花道と河田美紀男の勝負が見どころでした。
身長210cmの河田美紀男に果敢に挑む花道。
試合の中で成長していく花道の姿を見て、
周りも花道のすごさを認めていくという熱いシーンが続きます。
しかし花道と河田美紀男の名勝負は丸ごとカットされてしまいました。
カットされた理由を考察

山王戦を1本の映画にまとめるだけで難しいのに、
映画では間に三井リョータのエピソードが入るため、
かなりのカットが必要になりました。
そのため、山王戦の前半は大幅にカットされ、
後半をメインに描かれました。
そのため名シーンであっても、
前半の花道と河田の勝負はカットされたのでしょう。
その5:堀田徳男の応援
三井の不良仲間であり、
湘北の番長的存在の堀田徳男。
堀田は山王戦の後半開始とともに、
「歴史に名を刻め~~~お前等!!」と、
「炎の男みっちゃん」と書いた旗をもって応援します。
このへんな応援も名シーンの一つです。
しかし映画ではカットされていました。
カットされた理由を考察

はじめはただ威張っているだけの番長として登場した堀田。
宮城リョータや桜木花道らを締め上げるために、
バスケ部が練習する体育館に乗り込むという怖い男です。
しかし三井の試合にかけつけて必死に応援する熱い男でもあります。
このギャップが絶妙でした。
しかしこのような一連の流れを入れるのは、
本作では難しかったのでしょう。
その6:小暮の「2年間も待たせやがって」

山王戦後半でスタミナ切れの三井は、
赤木のフォローによって3Pを放ちます。
ここで赤木と三井が1年だった場面に変わります。
お互い良い選手にもかかわらず、
口論ばかりの2人。
そんな2人を影ながら見てきた小暮は、
2人が協力すればスタメンだって狙えるのに…と
思っていました。
そんな2人が山王戦という大舞台で
やっと協力し、
小暮の予想どおり最強になっている姿を見て、
思わず出た言葉です。
カットされた理由を考察

原作では名場面、名セリフが多い小暮ですが、
映画では出番が少なかったですね。
これもおそらく時間が足りなかったことが理由でしょう。
大人気の名脇役なので、
めがね君をもっと観たかったファンは多かったでしょう。
その7:山王戦前夜のエピソード
山王戦前夜。
湘北メンバーはそれぞれ不安を抱えていました。
安西先生は彼らに対し、
それぞれに合った方法で緊張をほぐし、
自信をもって山王戦に臨めるように背中を押します。
名言の多い安西先生ですが、
このシーンでも、
湘北メンバーをよく理解している安西先生らしい名言がたくさん見られました。
この前夜のエピソードがあるからこそ、
山王戦の感動が深まるのですが、
山王戦前のエピソードは全カットされていました。
カットされた理由を考察

本作は最後まで「山王戦を描くのか」が明かされていませんでした。
そして映画が始まりオープニングシーンにて、
湘北メンバーと山王メンバーが登場したところで、
ついに「山王戦が描かれる」ことが判明。
この最高にかっこいいオープニングを描くために、
山王戦前のエピソードは描かないことに決めたのでしょう。
急に山王戦から始めるという演出は良かったのですが、
やはりそれまでの流れも描いてほしかったですね。















まとめ
今回は「THE FIRST SLAM DUNK」で描かれなかった
原作の名シーンをまとめました。
限られた時間の中でまとめる都合上、
やむを得ないカットだとわかりながらも、
やはりもっと多くの名シーンを観たかったですね。