12月3日にスラムダンク映画「THE FIRST SLAM DUNK」が公開されました。
その中で数々の考察がネットに溢れておりまとめてみました。
ネットの考察をまとめてあります。
ネタバレを含みますので映画を観た後にご覧ください
内容が多いため画像の読み込みに時間がかかります
THE FIRST SLAM DUNK考察
考察その1:タイトルは宮城のポイントガード説

「THE FIRST SLAM DUNK」のザ・ファーストの言葉をめぐりネットでは
- 5人のバスケを始めるきっかけの物語
- 続編を作る予定
- あえて新しいスラムダンクを作る
- 試合の映画をアニメと違う形で作りたかった
そして映画が公開された3日には、
宮城リョータがPG(ポイントガード)だから
1番=ファーストということではないかと考察されていました。
考察その2:タイトルがナンバーワンポイントガード説

「THE FIRST SLAM DUNK」というタイトル名。
彩子にも「№1ガード」と書いてもらいます。
自分より何十センチも身長の高いプレイヤーたちに囲まれながら
「No.1 ガード」になるため奮闘した姿は非常に感動します。
安西監督がいうように「スピードと感性」で湘北高校を全国区に押し上げたリョータ。
何を「FIRST」にするかが焦点になってきます。
考察その3:映画ポスターのリストバンドはソータとリョータ

こちらは映画公開の数か月前に公開されたポスターです。
この手をめぐって様々な憶測がネットで話題になりました。
リョータの亡くなった兄である、
ソータがつけていた赤いリストバンドであることがわかりました。

幼き日のリョータとソータの拳だったのですね。
リョータは山王戦でいつものリストバンドと
ソータの赤いリストバンドのダブル付けをしています。
アメリカでは白のリストバンドをつけていることから、
ソータの悲しみを乗り越え一歩進んだ情景だったとも推察されます
考察その4:盛大なカット連発は続きがあるから?

「THE FIRST SLAM DUNK」ではファンなら必ず覚えている名シーンが数々カットされています。
- 海南大付属の説明兼ツッコミがなくモブキャラに
- ゴリが倒れた時綾南の魚住のかつら剥き
- 「沢北じゃねーかどうあほう!」のシーン
- 愛和学院に大差で負けてしまったシーン
- 沢北の父やアメリカ留学
- 沢北のへなちょこシュートのエピソード
- 河北のポジション歴史
- まるお
- 眼鏡君「2年間も待たせやがって」
- 桜木「大好きです、今度は嘘じゃないっす」
そのため、今回は宮城リョータ視点だったから
他のメンバーから見た様々なシーンがカットされた可能性があります。
考察その5:彩子と花道以外にあまりしゃべるシーンがないリョータ

ガードというポジションの特性上、
チームメイトに指令を出さないといけません。
しかし原作でも映画でもリョータは誰かと慣れあったり仲良く過ごすシーンはありません。
赤木にもしゃべりながらプレイしろと指摘されるシーンがあるほど。
漫画でも彩子・花道に対し気軽に話しかけることもありますが
一匹狼のようなポジションを貫いています。
今回の家庭背景を踏まえ
宮城にも色々あるんだ・・
と思った方は多いと思います。
こちらは井上雄彦さんのツイート。

井上雄彦先生の境遇や支援するシングルマザー像に今回描かれている宮城が重なりますね。
考察その6:10-FEETの高さはバスケットゴールと同じ高さ

「THE FIRST SLAM DUNK」のエンディング曲を担当する10-FEET。
10-FEETの高さはmになおすと304.8cm。
バスケットゴールリングの高さは305cmです。
井上雄彦さんはオープニング曲を担当するThe Bithdayには直接お願いしたかったと
公式ガイドブックには書かれていますが、
10-FEETにはそのような内容はありませんでした。
そのため、どいういう経緯で決まったのかは不明ですが
作品側からオファーがあったことは確かでした。
考察その7:声優を変更したのは旧作とのつながりを持たせない為?

物議を醸し出した声優交代。
旧作の宮城リョータの声優は塩屋翼さんで現在64歳。
アニメ放送時から20年経過しており声の変化も必須でしょう。
そして今回は宮城リョータ視点で明らかに新しい作品です。
前作のイメージを持ってくると崩壊してしまうほどです。
そのための自然な声優交代だったのではないでしょうか。

考察その8:桜木エピソードが完全になかったことで際立つシーン

今回は宮城リョータ目線での試合運びやエピソードでした。
桜木目線で漫画を見ていた読者にとって物足りないのも事実です。
しかし、アニメ化されたことやリョータ視点になったことで際立つシーンがいくつも。
- 背中の傷は思ったより重症だったこと
- 桜木が体力や精神力限界の中試合をしていたこと
- ミッチーのシュートモーションが早いこと
- 沢北のドライブインが早すぎる
- 山王のディフェンスが鉄壁だったこと
- 流川からパスが来ると皆が思っていなかったこと
これらの解説は綾南・海南の選手が漫画では担われていたのですが、
神奈川県勢の選手が完全に聴衆化してしまったことにより
動きでそのすごさを思い知ることができました。
考察その9:ラスト10秒の最後のオフェンス

有名な最後の10秒間のオフェンス。
実はあれは作中ではなかった背景ですが、
リョータの指示だったんですね。
「もっと喋ろ」
と言われたゴリからの役割をここラストで繋げてきました。
赤木からのスローインから流川にわたるのは臨機応変なプレイに見えますが
リョータの指示だったことがここで繋がります。
湘北の掛け声である「1.2.3よぉぉし!」は赤木自らリョータへその掛け声を渡します。
原作では感動の名シーンだった残り10秒に繋がる良いシーンでした。
考察その10:スラムダンク奨学金と宮城リョータとのつながり

井上雄彦先生はスラムダンク奨学金という制度を作られています。
高校を卒業後、大学あるいはプロを目指しているバスケットをしている学生を対象に、
経済的その他の理由でその夢をあきらめざるを得ない選手への支援が目的です。
今回の映画の主役であるリョータは経済的な困窮がスクリーンを通して伝わってきました。
しかしバスケを続けたい気持ちもあったことがよくわかります。
井上先生が支援したい対象の人物像とリョータが重なりますね。
リョータは(奨学金を使ったかは不明ですが)アメリカでのプレイを実現しています。
考察その11:井上雄彦のイメージするキャラクターの声が聞けた

声優陣を一新したことには賛否ありましたが、
井上雄彦のイメージするキャラクターの声が聞けたという意見もあります。
井上先生は新声優陣のキャスティングをする際、
とにかく「声質」にこだわったといいます。
漫画を書きながらイメージしていたキャラクターの声質に近い声優さんを
選んだそうです。
井上先生は旧声優陣の声に違和感があった?

井上先生は映画の公式サイトで公開されたインタビューで、
旧声優陣はプロとしてキャラクターを育ててこられたと思うとした上で、
旧声優陣が本作に出演していたら、
かつて育てられたキャラクターをいったん捨ててもらわないといけないことになったと思う
とも語っていました。
つまり旧声優陣が発するキャラクターの声は、
井上先生のイメージとは異なるものだったのでしょう。
考察その12:原作者が監督をしたからこそ描けた新ストーリー

THE FIRST SLAM DUNKでは、
・原作にある山王戦のエピソード
・原作にはなかった宮城リョータと家族のエピソード
が半々に描かれています。
この宮城リョータの新ストーリーには、
後付け感がある描写も少なくありませんでした。
これは原作アニメの映画化の時には珍しくないことでもあります。

しかし他のアニメ映画化と異なる点は、
本作は原作者の井上雄彦が監督・脚本を務めていること。
実は漫画の作者がアニメ映画の監督をすることは多くありません。
原作者以外が作った後付けエピソードにはガッカリしてしまいますが、
本作はすべて井上雄彦先生が書いた脚本です。
考察その13:シークレット作戦はファンのためだった?

THE FIRST SLAM DUNKは、
事前までストーリーが明かさらないという驚きのプロモーションでした。
これには、
事前に内容を明かしたら客足が伸びないから?
など批判的な声も目立ちました。
しかしこれはファンのためだったという意見もあります。

予告映像から、
山王戦が描かれることは何となく感じられましたが、
本当に描かれるかどうかは観るまでわかりませんでした。
そんな不安のなか観たからこそ、
手書きの湘北メンバーに続き、
山王メンバーが登場するオープニング。
もし事前告知されていたら、
この歓喜を体験することはできなかったでしょう。
考察その14:大人のスラムダンクだった

本作は青春漫画のスラムダンクではなく、
大人のスラムダンクだと言う声が目立ちます。
連載当時20代だった井上雄彦先生は、
高校生側の視点のほうが得意だったと語っています。
しかし年を重ね視野が広がったことで、
描きたいものも広がってきたといいます。
それが大人のスラムダンク宮城リョータのエピソードだったのでしょう。

例えばリョータの母親は、
高校生目線の青春漫画では「不良少年の毒親」として描かれたかもしれません。
しかし本作では長男ソータを亡くし、
次男リョータへの接し方が上手くいかない母の苦悩が丁寧に描かれていました。
考察その15:ギャグシーンが入らなかったのはスクリーンのせい?

スラムダンク原作やテレビアニメ版ではおなじみの
デフォルメギャグシーン。
それぞれのキャラが際立ったり、
ストーリー展開がわかりやすくなるなど、
重要な要素でした。
しかしTHE FIRST SLAM DUNKでは、
ほぼ全部カットされています。
これは映画のスクリーンが問題だったようです。
・漫画なら小さなコマにこっそりギャクシーンを入れることができた
・テレビ画面ならそれほど大きくないので全面にギャグシーンを入れることができた
しかし本作は大スクリーンに映し出されるため、
その画面の一部にギャグシーンを入れたら気付かれない、
反対に大画面でやるのも違う。
井上雄彦先生は漫画は漫画、映画は映画と割り切って作ったといいます。
考察その16:宮城が留学できたことは谷沢の影響?

井上雄彦先生は、谷沢のアメリカ行きをネガティブに描いてしまったことを
後悔していたことは有名です。
身長が低く決してバスケ向きではない体型の宮城。
加えて経済的にも困窮していると考えられる宮城を、
あえてアメリカに行かせることで読者への希望を書いたのではないかと思われます。
考察その17:花道とリョータが仲良しなのは父親の影響?

花道は父親がいるかどうかは不明ですが、
思い出し泣きをしているシーンがあることから存命していないのでは・・?と考察されています。
対する宮城も幼いころに父親を亡くしており
2人の間には大きい悲しい過去を抱えているという共通点があるのかもしれません。
考察その18:沢北とリョータの境遇の対比

また、最後のアメリカで沢北との試合に臨むシーン。
バスケットを最高の環境で用意されてきた沢北と、
家族関係を解決することができず、
バスケしかなかったリョータとの対比が非常に興味深い状況でした。
将来的にこの2人が試合をすることが想像できたファンは
いなかったのではないでしょうか。
リョータと沢北がなぜ試合をしているのかということに関しては以下の考察がなされています。
- 同じ大学の違うチーム説
- リョータはスラムダンク奨学金(スラムダンク奨学金だと高校4年生のような設定)利用
- 沢北は高2で渡米、宮城は高校卒業後渡米
2人が同じ大学ではないかと考察されている理由は、
スラムダンク奨学金制度ではアリゾナウエスタン大学へ進学しています。

こちらはArizona Western College(アリゾナウエスタンカレッジ)の
ユニフォームです。
映画の途中に出てきた宮城の黄色ユニフォームと沢北の白いユニフォームと似ていますね。
















まとめ
「THE FIRST SLAM DUNK」の考察まとめでした。
映画を観ながら原作と比較した考察が多く
更に映画が楽しめますね。
今後も考察を随時追加していきたいと思います。