レジェンド&バタフライあらすじや結末を解説します。
織田信長と妻・濃姫の物語を主軸に
戦国時代の激動を描いた本作。
完全ネタバレでご紹介したいと思います。
ネタバレを含みますので本作鑑賞後に記事をご覧ください
レジェンド&バタフライあらすじや結末を解説【ネタバレ】
政略結婚させられた信長と濃姫

尾張の「大うつけ」と呼ばれていた織田信長(木村拓哉)と、
尾張国と敵対関係にある美濃国の濃姫(綾瀬はるか)は、
両国和睦のために政略結婚をさせられます。
濃姫にはいつも
侍従の貞家(伊藤英明)と、
筆頭侍女の各務野(中谷美紀)がついて
見守っていました。
お互いを毛嫌いする信長と濃姫は喧嘩ばかり。
隙あらば暗殺しようとするほど敵対していました。
異国への憧れを語る濃姫

信長は濃姫に狩りの勝負を持ちかけますが、
結果は濃姫の大勝利。
濃姫は見事に何羽も捕まえますが、
信長は一羽も捕まえることはできませんでした。
それどころか、
信長は獲物を追って崖から落ちたところを
濃姫に助けてもらうという情けなさ。
信長を助けた濃姫は、
広がる大海原を見て、
いつか海の向こうの異国へ行ってみたい
と夢を語ります。
信長はそんな濃姫に憧れを感じるのでした。
濃姫の父の死

濃姫の祖国で内乱が起き、
父・斉藤道三(北大路欣也)が
兄の手によって殺されてしまいます。
この知らせを聞いた濃姫は、
織田家の人質という、自分の役目がなくなった
と生きる意味を失い刀で自害しようとします。
しかし信長は必死で止め、
お主の役目は、わしの妻だ
と諭しました。
この時から信長と濃姫は
政略結婚という形ではなく
本当の夫婦となったのでした。
桶狭間の戦いの勝利

数年の月日が経ち、
尾張は4万超の今川軍に侵攻されようとしていました。
織田軍はわずか3000人。
勝ち目はないと途方にくれる信長。
濃姫はそんな弱気の信長に対し、
負けるはずがないと思っている相手の裏をかけばいい
と戦略を提案し、
信長を鼓舞します。
これにより信長率いる織田軍は
桶狭間の戦いで奇跡的な勝利をおさめます。
信長と濃姫の絆はより強いものとなりました。
天下布武へ

美濃を支配し勢力を拡大した信長は、
将軍・足利義昭から京にのぼるようにとの
要請を受けます。
しかし信長は
舞い上がってはいけない
これ以上戦いを広げると敵が増えすぎてしまう
と上洛を躊躇します。
しかし濃姫は、
父と目指した天下布武の夢を
信長を利用して実現する
京へのぼるのじゃ
と焚きつけます。
またしても濃姫から鼓舞された信長。
戦いに勝利ながら京へのぼりました。
その後、濃姫も京へ呼び寄せます。
信長は濃姫とお忍びで町へ繰り出します。
市に売られている異国の物や
異国の音楽を楽しむ二人。
濃姫は信長からカエルの置物を買ってもらいます。
愛し合う二人

しかし楽しい時間は長く続きませんでした。
信長がスリにあい、
その犯人を追って
貧しい層が住む治安の悪いエリアに入ってしまいます。
濃姫は子供に暴力をふるおうとする男を目撃すると、
カッとなり男を切り殺してしまいます。
これがきっかけとなり乱闘が勃発。
信長と濃姫は何とかその場を逃げ出し
小屋を見つけて隠れます。
追手から逃げ切り興奮状態の2人は、
小屋の中で愛し合うのでした。
「魔王」へと変貌する信長

戦に明け暮れる日々を送る信長。
敵軍を支援する僧侶たちに腹を立て、
比叡山延暦寺を焼き討ちにし、
僧侶や女、子供までも皆殺しにします。
冷酷非道な「魔王」へと変貌する信長。
我、人にあらず
と言い、
家臣や濃姫が暴走を止めようとしても
まったく聞く耳を持ちません。
信長のもとを去る濃姫

濃姫は信長の子を身ごもるも死産となり、
悲しみに暮れていました。
信長は戦の合間に様子を見に来ますが、
また作ればいい
と冷たい態度。
濃姫の悲しみに寄り添おうとはしませんでした。
濃姫は信長に
穏やかな関係を築いている夫婦もいる
と言いますが、
反対に
京へ上り天下統一を目指せと行ったのはお前だ
と言われてしまいます。
濃姫はずっと信長に恋心を抱いていました。
しかしこの気持ちが成就することがないと悟ると、
これ以上信長のそばにはいれないと思い、
離縁し信長のもとを去るのでした。
7年後の再会

7年後。
信長は天下統一まであと一歩のところにいました。
しかし
自分は何のためにここまで戦ってきたのか
わからなくなっていました。
一方濃姫は、
貞家や各務野らとともに
故郷の美濃国の山で平穏な日々を過ごしていました。
しかし病をわずらい寝込むようになってしまいます。
そして貞家は
濃姫の病気のことを信長に伝えに行きます。
なぜ今まで言わなかったのだ
と激怒する信長はすぐに濃姫のもとへ駆けつけます。
素直な気持ちを伝えた信長

病を治してやるから一緒に安土城へ来い
と命じる信長。
しかし濃姫は
お前とはとっくに縁が切れとる
帰れ!
と反抗的な態度を取ります。
素直になれない2人。
そこへ各務野が割って入り、
信長様はひどくやつれている
濃姫様が必要なのです
と説得します。
すると信長も
戻ってきてほしい
と、やっと素直な気持ちを伝えるのでした。
濃姫は信長の申し出を受け入れ、
安土城へ行くことにします。
信長は豪華絢爛な城を濃姫に見せて自慢しますが、
こんな格好ばかりの城をつくるのはまるで子供だ
と笑いました。
明智光秀の不満

以前は濃姫を顧みることがなかった信長。
しかし今は濃姫を看病し、
深い愛情を注いでいました。
しかし家臣の明智光秀(宮沢氷魚)は、
そんな信長の姿に不満を募らせていました。
明智光秀は信長に以前のような「魔王」になることを求めていました。
そうしないと周りから弱さを見抜かれてしまうと思ったのです。
そこで明智光秀は信長に、
徳永家康が城に来た時
自分がわざとミスをするので
それに激怒し殴ってほしい
と言います。
徳川家康(斎藤工)のいる食事の席で、
明智光秀と信長は計画通り芝居をします。
しかし明智光秀を殴る信長の目は、
かつての「魔王」ではありません。
目に涙を浮かべてしまい、
徳永家康に一芝居打ったことがバレてしまいました。
本能寺の変

信長はやむを得ない要請を受けて、
地方遠征に行くことになります。
寝込んでいる濃姫に南蛮の楽器を渡し、
自分が戻るまでに練習しておくように言います。
濃姫は必ず帰ってくるお守りにと、
以前信長が買ってくれたカエルの置物を渡しました。
遠征先の本能寺で、
信長は明智光秀の軍に襲撃されます。
今の信長では天下統一は果たせないと考えた明智光秀は
反旗を翻したのです。
夢の中で結ばれた2人

追い込まれた信長。
すると床に隠し通路があることに気が付きます。
信長はそこから逃げ出し濃姫のもとへ。
城から濃姫を連れ出すと、
南蛮行きの船に乗り、
異国の地を目指すのでした。
しかしこれは信長の夢。
本能寺の天守閣で炎に包まれた信長は
刀を首筋にあて自害しました。
そして同じ日の朝、
濃姫も南蛮の楽器を抱えたまま
息を引き取ったのでした。





まとめ
話題の映画レジェンド&バタフライのあらすじを
ネタバレありでご紹介してきました。
今まで何度も描かれてきた信長の物語ですが、
夫婦の物語を主軸とした
新たなストーリーに仕上がっていました。