日本の音楽シーンの歴史を変えた
と言われている宇多田ヒカルさん。
具体的に何がすごいのでしょうか。
今回は宇多田ヒカルさんのすごさがわかる
15のエピソードをまとめてご紹介します。
宇多田ヒカルは何がすごい?
①口コミだけでダブルミリオンを達成
アーティストがデビューする時には、
・テレビ
・音楽雑誌
・タイアップ
などのプロモーションを行うことが定番です。
しかし宇多田ヒカルさんはデビューの時、
そのようなプロモーションはほとんどしていません。
世間の人が目にしたのは、
「Automatic」のプロモーションビデオだけ。
しかしこの映像を見た人々は、
クオリティの高さに魅了され、
彼女の魅力は一気に拡散。
口コミだけでダブルミリオンを達成するという
偉業を成し遂げたのでした。
②アルバム・シングル売上1000万枚突破の最短記録を達成
宇多田ヒカルさんがデビューした当時、
アルバム・シングルを合算した売上1000万枚突破までの最短記録
を持っていたのはglobeです。
小室哲哉さん全盛期の中、
globeの人気は相当なものでした。
宇多田ヒカルさんは、
そんなglobeの記録をあっさり塗り替えてしまいます。
1年3ヶ月かけで1000万枚を突破したglobeに対し、
宇多田さんはわずか6ヶ月で達成しています。
③「First Love」はアルバム売上歴代1位
「Automatic/time will tell」で衝撃的なデビューを飾った宇多田ヒカルさん。
15歳という若さや、
露出の少ないミステリアスさが話題になりました。
このようなインパクトがあるデビューの場合、
2作目以降は尻すぼみになるアーティストも多いのですが、
宇多田さんの勢いは止まりませんでした。
デビュー曲の数ヶ月後に発売されたアルバム「First Love」は、
国内売上765万枚を達成
これはアルバム歴代1位の記録であり、
現在も破られていません。
今後もこの記録を破るのは
難しいと言われています。
- 大ヒットしたシングル2曲が収録されている
- ドラマやCMとのタイアップ曲が収録されている
- シングル以外の曲のクオリティの高さが凄い
このような理由が
大ヒットの理由だったようです。
④高学歴の秀才
宇多田ヒカルさんのすごさは、
音楽の才能だけではありません。
実は名門コロンビア大学に入学している秀才でもあります。
2023年世界大学ランキングのよると、
コロンビア大学:11位
東京大学:39位
という結果になっています。
超難関校であることがわかりますね。
高校は名門アメリカン・スクール・イン・ジャパン
を卒業しているのですが、
成績優秀で飛び級しているため、
17歳で卒業し、
その後にコロンビア大学に入学しています。
2年生までしか通わずに中退していますが、
これほどの難関大学に入学できたということは、
かなりの秀才であったことは間違いありません。
ちなみにコロンビア大学を志望した理由の1つは、
自宅から近い大学だったから
なのだそうですよ。
⑤学業と両立しながらヒットを連発
デビューシングル「Automatic/time will tel」が
ダブルミリオンのメガヒットを記録し、
1stアルバム「First Love」は、
累計売上枚数765万枚を超える空前の大ヒット。
音楽業界に旋風を巻き起こした宇多田さんですが、
なんと当時はまだ高校生。
「Automatic」でデビューした時は、
高校1年生でした。
学業と並行して作曲活動をしていたといいます。
大ヒットを連発しながらも、
テレビ出演が少なかった理由は、
学業と両立して音楽活動を行うためだったそうです。
⑥幼少期から音楽活動をしていた
アメリカ・ニューヨーク育ちの宇多田ヒカルさん。
父:音楽プロデューサーの宇多田照實(うただてるざね)
母:歌手の藤圭子
というご両親の間に生まれ、
幼い頃から音楽の英才教育を受けていたそうです。
物心がついた頃には、
ピアノなどの楽器を弾いていたそうです。
そして、
7歳:両親と共に家族3人でユニット「U³」を結成
10歳:ボーカルを務める
子供の頃からこのような音楽活動をされており、
アメリカなどでインティーズ作品を発表されていたそうです。
ご両親から受け継いだ才能と、
幼い頃から培った経験が、
日本デビュー後の成功に繋がったのでしょう。
ちなみに宇多田さんは、
10~11歳の頃には自分で作詞作曲をしていたそうです。
⑦作詞作曲編曲をしている
宇多田ヒカルさんのすごさは、
作詞作曲編曲を全て一人で行っていることです。
デビュー当時は作詞作曲のみだったそうですが、
徐々に編曲も単独で行うようになったそうです。
このこだわりが彼女の最大の強みと言えるでしょう。
ちなみに、
女性のCD売上枚数ランキングの上位の中で、
作詞作曲を手掛けているのは、
松任谷由実さんと宇多田ヒカルさんだけなのだそうです。
⑧鼻歌を歌うようにメロディを作る
宇多田ヒカルさんの曲作りの方法は、
コード
↓
作曲
↓
歌詞
という順番なのだそうです。
まずはコードを決めて、
そこから曲のメロディを作り、
最後に言葉を付けるといいます。
ちなみにメロディは、
鼻歌のようなメロディが聞こえてくる
そうですよ。
まさに天才的ですね。
⑨小室哲哉に引退を考えさせた
宇多田ヒカルさんがデビューした頃、
日本の音楽シーンは、
小室哲哉プロデュースのアーティスト「小室ファミリー」一色でした。
そんな無敵状態だった小室さんに焦りを感じさせたのが、
若干15歳の宇多田ヒカルさんだったといいます。
後に小室さんは宇多田さんに対して、
引退を考えた。
これほどやられた感はなかった。
などと語られていました。
時代の流れと共に消え去っていった小室ブームでしたが、
その一因は宇多田さんの存在だったようですね。
⑩大物歌手からの評価がすごい
宇多田ヒカルさんの才能は、
大物アーティストからも
高く評価されました。
【桑田佳祐】
宇多田さんのアルバムを聴いて、
「もう私はレコーディングも年越しライブもやめます」
と冗談まじりにコメント
【小田和正】
「あの頃のみずみずしさを失うことなく、
感性は圧倒的にその深みを増した」
と復帰後の宇多田さんについて評価。
【松任谷由実】
「フラジャイル(か弱い)な歌声が聴く人をひきつける」
【井上陽水】
「もう1回聴くとどういう発見があるんだろうと思わせるような
数少ないアーティストの1人」
このような方々から高く評価されている宇多田さん。
一般受けするだけでなく、
プロが認める真の才能をお持ちなのですね。
⑪親の名前は伏せていた
最近はさまざまな2世タレントが活躍されていますが、
宇多田ヒカルさんもそのひとり。
父:音楽プロデューサーの宇多田照實(うただてるざね)
母:歌手の藤圭子
というご両親を持つ2世タレントです。
しかし宇多田ヒカルさんは、
藤圭子の娘であることは一切明かさずに
歌手デビューしています。
「親の七光り」と言われることを避けるために、
本人が希望したといいます。
最終的にはご両親の存在が明るみになりましたが、
その頃には、
宇多田ヒカルさんの実力は誰もが認めるところであり、
「親の七光り」扱いされることは全くありませんでした。
⑫幅広い世代に支持される楽曲
宇多田ヒカルさんの楽曲は、
プロや評論家が好むような個性的なテイストが強いのですが、
同時に大衆受けもするものでもありました。
これが宇多田さんの作品の凄さであり、
第一線に君臨し続ける理由のひとつでしょう。
またデビュー当時は、
若者に圧倒的な支持を受けた宇多田さんですが、
藤圭子の娘ということで、
中年以降の世代からも注目されました。
若者だけでなく幅広い層から支持されたことが、
宇多田さんの凄さと言えますね。
⑬R&Bのグルーヴ感と日本語を上手くミックスした楽曲
世界中でR&Bが大流行していた1990年代。
日本でもR&Bファンが急増していました。
そんな中、突如現れたのが、
本格的なR&Bのグルーヴに、
日本の歌詞を絶妙にミックスさせた
宇多田ヒカルさんのデビュー曲「Automatic」でした。
本場R&B好きも、
あまりR&Bを聞かない層も、
一気に魅力した宇多田さんの楽曲は、
その後の日本の音楽シーンに、
大きな影響を与えました。
⑭多彩なジャンルの曲でヒットを飛ばす
宇多田ヒカルさんがデビュー後すぐに大ブレイクした理由は、
幅広いジャンルの曲に、
人々が魅力されたからでしょう。
- 1stシングル「Automatic」:R&B
- 2stシングル「Movin' on without you」:ポップ
- 3stシングル「First Love」:バラード
このように1曲目は洋楽テイストの強いR&Bで驚かせ、
2曲目はポップス色の強い楽曲もできることをアピール、
3曲目は王道な泣けるバラードを歌い上げる。
このようにデビュー曲からたった3曲で、
コロコロ変わる表情の楽曲を聴かせたことで、
人々は宇多田ヒカルの天才ぶりに圧倒されたのでしょう。
⑮アニソンの歴史を変えた?
エヴァ好きで知られる宇多田ヒカルさんは、
2007年公開「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」で、
「Beautiful World」の楽曲提供をしています。
かつてアニソンと言えば、
音楽業界からすると二流のもの、
子ども向けのものというイメージがありました。
しかし、
宇多田ヒカルという超一流アーティストが
エヴァとタッグを組んだことで、
アニソンの地位が一気に上がったと言われています。
今やアニソンは日本の音楽シーンの主流とも言える存在。
そのきっかけの一つは宇多田ヒカルさんだったようですね。
まとめ
今回は宇多田ヒカルさんがすごいと言われる
エピソードをまとめてご紹介してきました。
日本の歌姫として君臨し続ける理由が
わかった気がします。
これからのご活躍にも注目していきたいと思います。