ZARDはテレビ出演しないアーティストとして知られていました。
どうして敢えてテレビ出演を断っていたのでしょうか。
今回はZARDがテレビに出ない理由について
調べてみたいと思います。
ZARDがテレビに出ない理由は?
極度の緊張症だったから
ZARDがテレビに出ない理由として有力なのは、
坂井泉水さんが極度の緊張症だったからという説です。
坂井さんは非常に緊張する方だったので、
普段から人前で歌うことは苦手だったといいます。
大勢のスタッフやお客さんのいるテレビ番組で
パフォーマンスすることは、
坂井さんにとってかなりハードルが高かったようです。
事務所側も、
無理にテレビに出演させて、
本来の歌声を披露できずに
坂井さんのイメージを落としてしまうことを懸念し、
テレビ出演はしない方向で売り出そう
ということになっていたそうです。
写真撮影は工夫して行われていた
坂井泉水さんが、
極度の緊張症だったことを
裏付けるエピソードがあります。
テレビ出演はもちろん、
カメラマンによる写真撮影も
緊張して苦手だったという坂井さん。
CDジャケットなどで使われている写真は、
カメラマンが撮影したものではなかったそうです。
坂井さんが親しいスタッフと雑談している時に、
自然なかたちで撮影を行い、
その写真を使っていたといいます。
有名なCDジャケットの数々の写真は、
ジャケット用にオフィシャルに撮影されたものではなく、
オフショットだったのですね。
坂井さんの写真はカメラ目線のものが多いのは、
このような「隠し撮り」だったからのようです。
レコーディングの時にも工夫していた
こちらも、
坂井泉水さんの緊張症を裏付ける
エピソードです。
テレビ出演の時だけでなく、
人前で思い切り歌うことに
抵抗を感じていたという坂井さん。
レコーディングを行う時には、
録音ブースをカーテンで隠し、
坂井さんの歌う姿が、
周りのスタッフに見えない環境を
作っていたといいます。
坂井さんが思い切り口を開けて歌えるように、
スタッフたちは、
最大限の配慮をしていたといいます。
身内のスタッフに対しても、
このような恥ずかしさがあったということは、
不特定多数の人の前で歌う
テレビ番組は当然NGだったのでしょうね。
言葉を大事にしていたから
ZARDがテレビ出演をしない理由について、
坂井泉水さんご本人が、
雑誌のインタビューで語っていたことがあります。
短い瞬間にパッと出て、
自分の話をするのが苦手なんです。
いつも言葉を本当に大切にしているので、
音楽でそれが伝わればいいなと思っています。
坂井さんは非常に言葉を大切にして、
強いこだわりともって歌詞作りをしてきたそうです。
ZARDの曲は作詞家が作った曲に、
坂井さんが歌詞をつけるという流れで
曲作りをしていたといいます。
坂井さんは、
様々な言葉を書き留めたノートと大量に持っていて、
その中から言葉を選んで
曲に言葉をはめこんでいたそうです。
そしてこの作業には、
とてもこだわりを持っていて、
納得できるまで何度も繰り返し行っていたといいます。
このように言葉を表現することに強いこだわりを持っていたため、
テレビでパッと歌うことには、
抵抗を感じていたのかもしれませんね。
事務所の戦略だったから
坂井泉水さんを見出し、
プロデュースしたのは、
音楽事務所ビーイングの社長だった
長戸大幸さんだと言われています。
この事務所は、
アーティストの神秘性を大事にしたい
という方針から、
極力メディアに露出しない戦略を
行っていました。
驚きの戦略だった
今はYouTubeなどで動画を視聴できる時代ですが、
当時は音楽を聴く方法は、
音楽番組やラジオに限定されていました。
アーティスト側は、
CDを買ってもらうためには、
音楽番組に出て曲を売り込むことが、
一番の宣伝活動だったわけです。
それにもかかわらず、
テレビに出演しないという売り込み方は、
当時はかなり珍しいスタイルだったのです。
しかしこの戦略は見事に成功し、
ビーイングのアーティストのCDは飛ぶように売れました。
主なビーイングのアーティストはこちらです。
- BOØWY
- B'z
- WANDS
- DEEN
- 大黒摩季
- 倉木麻衣
音楽チャートの上位は、
ほぼビーイングのアーティストが占めるなど、
ビーイングブームが巻き起こったのです。
坂井泉水のカリスマ性が増した
ZARDはテレビに出演しないことで、
坂井泉水さんの神秘性や
カリスマ性が加速しました。
テレビに出演しなくてもCDが売れる、
しかも本人もテレビに抵抗がある
ということで、
そのままテレビ出演しない戦略が
続けられたのでしょうね。
ZARD本人不在説まで出たのはなぜ?
メディア露出が少なかったから
今はZARD坂井泉水さんの存在は、
さまざまな方法で目にすることができます。
しかしZARD全盛期には、
本人不在説が囁かれていたことがあります。
その大きな理由は、
テレビ出演が極端に少なかったからでしょう。
デビュー当時は、
何度か音楽番組に出演していたのですが、
1993年の6枚目のシングル「負けないで」の時を最後に、
テレビ出演は一切なくなりました。
多くの方は、
「負けないで」以降のZARDだけを知っていて、
初期のテレビに出ていた頃のZARDは知らない状態でした。
今のように、
昔の映像をYouTubeで見るなんてことができない時代でしたから、
テレビでZARDを見たことが全くない
ZARDは本当に歌っているのか
そもそもZARDは存在するのか
などの意見を持つ方が多かったようです。
ライブ開催がなかったから
1991年にデビューしたZARD。
1993年には「負けないで」が大ヒットし全盛期を迎えます。
しかし初ライブが開催されたのは、
なんと1999年8月31日でした。
全盛期のアーティストが
全くライブをしないという状態が長く続いたため、
どうしてライブができないのか
ライブができない理由は、
本人が実在していないからなのでは?
などの憶測が飛び交うことになったようです。
カメラ目線の写真が少ないから
ZARDの坂井泉水さんの写真は、
カメラ目線のものが極端に少ないです。
これは、
坂井さんが極度の緊張症であり、
カメラマンがガッチリ撮影を行うのではなく、
隠し撮りに近い方法で、
素の坂井さんの表情を撮っていたからだと
言われています。
しかし当時はこのような事情は知られていなかったため、
ZARDの写真は表情がわかりにくい
本人なのかわかりにくい
などの声が出ていたそうです。
これも本人不在説に
拍車をかけた要因だったようですね。
まとめ
今回はZARDがテレビに出ない理由について
調べてみました。
極度の緊張症だったこと、
事務所戦略の一つだったことが
わかりました。
これにより本人不在説まで出る事態となったようですが、
その分、神秘性やカリスマ性も上がったようです。
今でも伝説の存在として人気を集め続けている理由は、
当時テレビに出なかったことが
功を奏したとも言えますね。